#経済ニュースをガブリ

宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

年金問題は何が問題なのか。

どうもガブリです。

 

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ここ数年は何かと【年金問題】というワードを聞くことが増えています。

 

しかし一体何が問題なのか具体的に知っているでしょうか?

 

年金問題にはいろんな角度での問題があり、今日はそれらのことについて書いていきたいと思います🖋

 

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年金問題は単純に将来的に年金が受け取れなくなるのではないかという年金受給問題を想起されることが多いですが、実際には複数の問題があります。

 

例えば事務的な問題。

 

年金も運用されている資産の一つなので運営が必要であり、国民から年金保険料を徴収したり、逆に年金受給年齢の人たちに年金を給付したりと日々対応に追われています。

 

このように運営が稼働している中、最近起きた問題では先月10月に一部の年金振込通知書の印刷ミスがあったことで別人の年金情報を載せた通知書が第三者へ誤送されていたり、2018年1月には年金受給者の扶養親族等申告書で入力の誤りや漏れがあった影響で、公的年金等の源泉徴収表の表示誤りや源泉徴収税額の誤りによる年金振込額の相違が発生していたりと不定期に問題が起こってもいます。

 

これらはヒューマンエラーによって起こる問題ということもありますが、逆をいうと人間によるミスは起こり得ることを十分に想定して、その上でしっかり運営ができるようにシステムエラーを起こさないことが大事かと思います。

 

次に、給付額などの世代による不公平感。

 

年金システムというのは、積立式ではなく横流し式になっていて、どういうことかというと、会社員は毎月年金保険料を納めていますが、これが仮に2万円だった場合、年間24万円の支払いが確定します。

 

すると、これらの金額は積立式のように貯まっていっているものと考えている人も多いですが、実際にはそうではなく、この24万円は過去に年金を支払った人たちへ横流しのように年金受給者へ流れているのです。

 

つまり、私たちが現在年金保険料をしっかり納めていても、将来的に年金を納める人口が少なくなってしまうと、年金受給年齢になっても横流れしてくる資金がないため、満足に受給できないという可能性があります。

 

これは現在すでに問題になっていますが、これからはより少子化が顕著になってくるのでもっと問題になってくるでしょう。

 

また、年金制度上、会社員と公務員や自営業者などの就業形態によって加入できる年金制度が違うことによる不公平感というものもあります。

 

これについては2015年に被用者年金一元化が行われ、2016年には厚生年金適用拡大が行われたことによって問題は改善してきていますが、逆を言えば2015年まではしっかりとした対策として打ち出されてきていなかったということでもあるので、年金制度を簡単に変えることの難しさがわかるかと思います。

 

つまり、同じ世代内では就業形態によって年金保険料や年金受給額が異なるという不公平感があったり、異なる世代間では年金受給額が過去から未来に対して同様に貰えないのではないかという不公平感があったりするのです。

 

労働者に対する年金制度そのものは1942年に始まったものであり、実はまだ80年も経っていない制度なので、数十年単位で長期的な運営となる年金システムにおいてはまだまだ改善が必要になってくるものかと思います。

 

これらを考えると「全て国に任せておけば大丈夫」ということはないので、何かが破綻しても自分自身を守れるように日頃から生活に関連するお金のことについては調べるようにしましょう🙆🏼‍♂️