日本の年金を運用する法人はどんな投資を?
どうもガブリです。
不動産投資入門 | 山中 龍也 | 金融・ファイナンス | Kindleストア | Amazon
皆さん年金についてどこまで知っているでしょうか?
仕事柄色んな人に聞いてみると、「毎月年金保険料をしはらっているので、その積立金が将来もらえるようになってる」と認識している人も多く、これは大ハズレではないですが、少しニュアンスが違います。
年金の仕組みというのは、現代の働き人が年金保険料を納め、そのお金をスライド式に年金受給者であるおじいちゃんおばあちゃんが受け取るという仕組みになっています。
そのため、めちゃくちゃ簡単に説明すると、現代の働き人が年金保険料を納めないと、せっかく若い頃にたくさん年金保険料を納めていても受け取るお金がないということになってしまいます。
しかし現代は働き人よりも年金受給者の方が人口の多い少子高齢化社会なので、少しでも働き人から納められる年金保険料を増やすよう努力しなければなりません。
そこで頑張っているのが「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」と呼ばれる団体です。
GPIFは皆んなの年金保険料を運用しているわけですから、増やしていくことを目指しながらも減らさないよう努力しなければならないため、個人投資家が参考にできるポイントもあります。
そこで今日はGPIFについて触れながらも、そこから学べるポイントについて書いていきたいと思います🖋
独立行政法人ということでどこを主体に運営しているかというと、厚生労働省の管轄になります。
GPIFはGovernment(政府)Pension(年金)Investment(投資)Fund(ファンド)の頭文字をとったもので、まさに政府が主体となって年金を運用しているという意味を指しているのです。
その運用資金は100兆円を超えており、昨年2020年には37兆円を超える黒字を記録しました。
コロナ禍における株価上昇でこのような結果を出せたというのもありますが、では具体的にどのような運用を行なっているのでしょうか。
まずはなんといっても「分散投資」に達しているということです。
資産を増やすという観点では上昇株などに集中投資した方が儲かりますが、資産を守るという観点では価格変動リスクを抑えるために分散投資が必要です。
常に市場を観察し、資産全体におけるバランスを調整し続けることで安定的な結果を出すことができます。
その上で日本市場だけでなく海外の資産を含む株式などリスク資産もバランス良く保有し、分散投資の範囲を広げながら十分な収益を得ていくことをテーマにしているのです。
そして極めつけはとにかく細かく売買しないこと。
個人投資家の方は株価が上がっているときに早めに利益確定してしまったり、損失がでたら焦って売却したりと細かく売買してしまうケースが多くあります。
しかし短期的な市場の動きに合わせてしまうと場合によっては損失が膨れ上がってしまうことも多く、収益が安定しません。
"待つ"という美学があることも見習えるところでしょう。
このように、投資にはリスクがあることを理解しつつ、市場に振り回されないようにバランス良く、タイミング良く運用を行うことが大事です。
今一度自身の投資手法と見合わせて、良いところをしっかり参考にしていけるようにしましょう🙆🏼♂️