人気のNISA、良いところばかりではないことへの理解。
どうもガブリです。
貯蓄ではほとんど利息のつかない現代では、インフラで物価が上昇していく中でどのように実質的な財産を減らさないかという点について皆さんそれぞれ考えていたりします。
中でも多くの人の投資登竜門として人気なのがNISAで、お得であるというのもそうですが、国をもってNISAをパワープッシュしているということもあって、認知されているがゆえに多くの人に届いているとも言える仕組みの一つです。
しかし「国が勧めているなら」という大きな信頼があるがゆえになんとなく始めてしまう人も多く、そのメリットやデメリットについて理解していない人もいるのが問題で、今日はそれらのことについて書いていこうと思います🖋
簡単にNISAとは、少額投資を行う上での非課税制度をとっているものであり、日本人は貯蓄でお金を溜め込む性質があるので、それを投資に向けてもらおうと国が立ち上がったものでもあります。
本来は株式投資などによって儲けた金額に対して20.315%の税率が課されるのが通常であり、それが非課税になるというわけですから投資をする人にとって断然お得なわけですが、そればかりが強調される傾向にもあるので、色んな角度からNISAを見てみることも大事かと思います。
例えばNISAは年間120万円の投資限度額というのが定められていて、それを超える金額の投資に関しては課税対象となってしまうという点が人によってはデメリットになってしまったり、投資においての大きなメリットである「損益通算」ができないというのもデメリットの一つです。
この損益通算とは何かについては、例えば2つの証券口座で別々の株式の売買を行い、A口座では100万円儲かったものの、B口座では100万円損失が出ている上でどちらも株式を売却したとします。
すると実際にはプラスマイナスゼロでお金は動いていないので税金がかからないとする仕組みが損益通算です。
しかしNISA口座と別のA口座との間でA口座の100万円の儲けとNISA口座の100万円の損失があった場合、A社の儲けに対しては203,150円の税金が課される上にNISA口座で生じた損失に関しては損益通算できず、さらに株式投資には本年の損失を翌年の利益と相殺して申告が行える「損失繰越控除」というものが存在しますが、NISA口座ではこれについても利用が不可となっています。
また、NISA口座の非課税期間は原則5年間となっているのですが、5年後に通常の口座へ資金移動した場合などは課税の可能性が増えることにも注意です。
例えばNISA口座で100万円分の株式を購入していたとします。
その後50万円分になってしまった株式を通常の口座へ移動し、それが通常口座上で80万円になったとしましょう。
すると実際は購入時より20万円マイナスなわけですが、通常口座へ移動したタイミングである50万円が課税計算の起算点になるので、30万円の儲けということになり、60,945円の課税となってしまうのです。
このようにデメリットも多くある口座なので、それらを知ったうえで運用することが求められます。
ぜひ皆さんも仕組みについては把握しておくことにしましょう🙆🏼♂️