投資信託で勘違いしやすいポイント。
どうもガブリです。
株式投資や投資信託を始めると、配当金や分配金というものについて知ることになります。
株式投資の場合は決まった期日に株式を一定数以上保有してれば権利が獲得できますが、投資信託の場合、分配金を「受取型」か「再投資型」かで最初に決めることになるのです。
投資初心者がこそ投資信託などは行う人が多いのに、いきなりこのような選択を迫られるのは酷ですよね笑
そこで今日は、投資信託を始める際の分配金の考え方について書いていこうと思います🖋
まずは投資信託における分配金とは、投資信託商品を保有していることで定期的に分配される金額のことなのですが、特性について理解しておきましょう。
例えばイメージしやすそうなものでいうと、「銀行利息」もちょっと似たような性質で、銀行にお金を預けておけば定期的に受け取れるのが利息です。
投資信託の分配金についても定期的に分配されるという点ではほとんど同じように思えますが、厳密には投資信託の分配金の場合、「利息と違って運用成果によって分配金は変動する」という点で違いがあります。
銀行はどこの銀行を選んでも利息がつきますが、投資信託の分配金に関してはファンドや運用成果によって分配金が出ないということもあるので、最初に調べておくことが必要です。
さらに分配金がややこしいのは、投資信託の分配金の特性として、「分配金を出すとその投資信託の資産を削ることになる」という性質を持っているということです。
なんだか響き的に一気に嬉しくなくなりますよね笑
どういうことかというと、投資信託には「基準価格」といって1日に1回その投資信託商品の価格が決まるようになっているのですが、「1口」という単位で購入することになる投資信託では保有する口数全体を「純資産総額」と呼び、この純資産総額の1部から支払われるのが「分配金」なのです。
これには原資や運用益から捻出する理由があるのですが、とりあえずそういうものと覚えておくだけでもいいです。
そして分配金には「普通分配金」と呼ばれるものと「特別分配金」と呼ばれるものがあるのですが、普通分配金は「投資信託の運用によって得られた利益の還元」にあたるもので、分配金を支払った後の基準価格が購入したときの基準価格よりも高い場合の分配金を「普通分配金」と呼んでいます。
そして「特別分配金」。
名前的にはこっちの方が良さそうに感じるかもしれませんが、別名「元本払戻金」とも呼ばれるもので、分配金について運用益から支払われるのでなく、自分が出資したお金が戻ってくるだけという制度なのです。
そのため、分配金を支払った後の基準価格が購入したときの基準価格を下回る部分を「特別分配金」と呼んでいます。
ちょっと難しいかもしれませんが、つまりは投資信託による分配金については「多い方が良い」とは限らないということです。
ファンドから分配金を受け取るということは純資産総額を減少させてしまうということでもあるため、投資信託の中には運用成果が良くても分配金は出さないとしているところもあり、むしろそれを好んで投資している人もたくさんいます。
本当は投資信託商品を選ぶさいはファンドが提供している「目論見書」を読んで詳細を知ってから購入した方が良いのですが、とにかく「分配金=お得」とは限らないということくらいは念頭において選べるようにしましょう。
そして冒頭にも書いた通り、「分配金あり」を選んだ場合には「受取型」か「再投資型」かを選ぶことになるのですが、受取型は決算ごとに分配金を文字通り受け取るというものになります。
メリットとしては定期的に分配金が口座に入金されるということですが、デメリットとしては先ほども書いた通り「純資産総額の価値が減少する」という点です。
次に再投資型については分配金を受け取らない代わりにその分配金を投資資金としてその商品に改めて再投資する仕様になっています。
メリットとしては投資の基本である「複利」の効果を享受できるという点なので、中長期的に投資信託を行なっていく上では味方になってくれるかもしれません。
デメリットとしては定期的に配られることなく常に再投資に回されるので、最終的にその投資信託を売却するまでその恩恵を受けることができないという点です。
個人的には分配金は再投資型がオススメです。
目先の分配金が欲しいと思って資産そのものが減ってしまっては本末転倒な気もするので、特にこだわりがなければ再投資型にするようにしたほうが良いでしょう。
このように、いざ投資を始めようと思ってもぶつかる壁はあるので、こういったことが面倒で投資を断念する人も多いですが、それを乗り越えた先には乗り越えた人しか得られないメリットもたくさんあるため、まずはしっかり勉強するようにしましょう🙆🏼♂️