不動産の「プロジェクト融資」。
どうもガブリです。
「不動産業をしている」というと「お金持ってそう」というイメージを持たれる方も多いようですが、不動産業にも種類がたくさんあります。
皆さんが住まいにしている賃貸物件を借りる時も不動産会社を頼りにしたと思いますし、その賃貸物件を管理しているのも不動産会社。
さらに土地を購入して建物を建てて販売する不動産会社もあれば、建売の物件を売買する不動産会社もあります。
どれも不動産会社が関わっているものの、1件に対しての利益は賃貸と売買とでは大きく異なります。
その中でも不動産を売買する事業の中で、「物件を所有者から買い取り、商品として仕上げて再度販売する」という事業があります。
しかし不動産屋といえど、物件を購入するお金が湧いて出てくるわけではないので、物件を所有者から買い取る際には金融機関から融資を利用することも多々あります。
こういった融資を「プロジェクト融資」といいます。
一般的に個人がお金を借りるといえば、身近なものでは消費者金融やクレジット会社の借り入れなどで、借りた分を数回に分けて支払ったり、リボ払いという方法を用いて返済していきますよね？
しかしプロジェクト融資では基本的に1年間の手形を発行してもらい、この期間中に物件を販売することで得られる利益から1年以内に一括返済をすることを想定する借り入れを行うのです。
するとその1年間は金利のみを支払えば良いので、無理な返済支出もなく、割と楽に資金計画を立てることが可能になります。
ただ、やはり返済が必要なものですから「信用力」は大事で、実績などが担保となって借り入れの審査が行われるので、会社を立ち上げてすぐには大きな借り入れは期待できませんが、実績を作ることで融資額は増していくと思います。
ちなみに具体的にどのようにして借り入れをするのか、条件なども見てみましょう👀
クレジットカードなどでも有名な「セゾンファンデックス」が行うプロジェクト融資を参考に見てみると、
・対象とする融資案件：宅地、戸建て分譲事業、収益不動産販売事業、中古リフォーム再販事業など。
・融資金額：100万円〜10億円。
・融資年率：2.50％〜6.00％（2020年8月12日現在）※長期プライムレート（みずほ銀行）＋1.5％〜5.0％
・手数料など：
1.実行手数料：ご融資金額の0.92％〜3.00％（税抜）
2.調査費：（初回）50,000円（税抜）
（2回目以降）10,000円（税抜）
3.収入印紙（現物）※実行（仕入れ）決済は、原則、当社にて行います。諸事情により、当社以外で決済する場合に出張費（30,000円（税抜））が発生する可能性があります。
・実質年率：15.0％以内。（手数料を含め年率で換算したもの）
・遅延損害金：14.0％。
・返済期間および回数：3年以内（36回以内）※プロジェクトにより異なります。
・返済方式：期日一括返済方式。※元利均等返済方式・元金均等返済方式・バルーン返済方式もございます。
・返済日および返済方法：毎月4日（金融機関休業日の場合は翌営業日）/口座振込。
・担保：プロジェクトの対象となる不動産。
・連帯保証人：代表取締役（原則）
といった概要に加えて、必要書類として、
“申込者関係書類”
・商業登記簿謄本
・宅建業免許証写し
・納税証明書（その1、その2、その3、不動産取得税）
・法人申告用決算書3期分（付属明細書付き）
・直近月次試算表、直近月次商品在庫表、直近月次借入金残高表
・保証人様ご本人確認書類（運転免許証写しなど）
・保証人様保有不動産謄本
・社有不動産謄本
・代表者登録カード兼個人信用情報取扱いに関する同意書
“担保物件関係書類”
・事業収支計画書
・登記簿謄本
・案内図、公図、測量図、区割図
・建物図面（平面、立面）
・売買契約書写し
・重要事項説明書写し
・近隣取引事例（マイソクなど）
「“契約時”」
・会社登記簿謄本
・会社印鑑証明書
・代表者（保証人）印鑑証明書
・代表者（保証人）身分証明書
・実印（会社/代表者）
・会社ゴム版
・印紙（金額は案件により異なります）
これら全ての書類が必要です。
やはり高額な金額を借り入れるという意味では必要な書類などたくさんありますが、逆をいえばある程度の実績とこれらの書類さえ集めることができれば十分に借り入れが検討できるので、これから不動産業を始めて売買案件に携わろうと思う方はこれらをざっくり覚えておくと良いと思います🙆🏼♂️
