これから活発化するであろう「M&A」。
どうもガブリです。
皆さん、M&Aとは何かご存知でしょうか?
投資をしている人やビジネスに関心を持っている人は知っていると思いますが、M&Aとは簡単にいうと「合併と買収」表すもので、企業が企業を買収するときなどに表現されることがあります。
企業が企業を買収するメリットに関しては、自社の強みを増やしたいという意向がほとんどで、例えば過去にはソフトバンクがイギリス半導体メーカーの「ARM」を買収して、海外事業を展開したり、半導体事業としてIoT関連をさらに進化させていくキッカケを拡大させました。
※IoT=インターネットと何かを接続させることでより高い価値やサービスを生み出すことを目的とするもの。
そして話は変わって、日本では改めて今日から緊急事態宣言が発動され、飲食店は夜8時までの営業、お酒の提供は夜7時までと、不要不急の外出を減らしていく意向となっています。
こんな経済混乱期では景気の良い会社は減っていくので、M&Aなどの大きなお金が動くイベントも減少していくかと思いきや、実はこのような時こそ業種によってはM&Aは活発化したりするのです。
その理由は、このようなご時世でも景気の良い会社もいくつかはあるわけですが、反対に、優れた技術を持っているのに経営が困難になってしまう会社もたくさんあります。
するとこのような時期では会社を買収しようと考えても割と安く会社が買えるということがあり得るのです。
先ほども話に出たソフトバンクのようなIT会社(厳密にはソフトバンクの大元は投資会社ですが)などはどのようにこの状況を見ているのか。
今日はそのあたりについて書いていこうと思います🖋
飲食業界などが今の時期に店舗展開や飲食業をM&Aするということは考えにくいですが、IT業界は人と人が接することない事業もたくさんあり、新型コロナウィルスの時期に非対面に特化した事業は強気になっている企業もそれなりにあります。
そんな中でも企業がマンパワーで踏ん張るよりも協業や連携が必要だと考えている企業も多く、さらには業界の構造を見てもM&Aが盛んになる理由があるのです。
というのも、IT業界は「多重下請け構造」というものになっており、元請けの大手が中堅の下請けに仕事を流し、その中堅がさらに中小の下請けに仕事流すという構造になっていることが多いのです。
すると末端に近づくほど利益が希薄化し、同じ仕事をこなしていても会社の大小によって利益に大きな差が生まれがちというのも課題の一つと言えるかもしれません。
さらにIT業界は人手不足が続いており、IT製品の需要は高まっている一方、人材不足の課題が浮き彫りになっている事実もあります。
現在では教育の中にもプログラミングを学ばせようとする動きはありますが、現在の社会人でプログラムなどを高い技術で行える人は非常に少なく、優秀な人材を採用するのも一苦労なのです。
このような状況の中でM&Aという判断は非常に大きな効果を持っており、利益を希薄化させないように統合したり、人手不足の解消にもつながります。
優秀な企業が合併すればそれだけ良いサービスが生まれる可能性も高まりますし、会社が合併することで財政的にも大きなお金を動かすことができるようになればより多くのサービスを生み出すこともできるのです。
ただ注意も必要です。
全てのM&Aがうまくいくわけではなく、中には優秀な企業が合併したものの、それぞれの思想が合わず、従業員の仲があまり良くないという状況に陥ってしまうこともあるのです。
あとは、同じ業態同士が合併する場合には単純にパワーアップすることもできますが、例えばトヨタのような車の会社が自動運転に力を入れるためにIT会社を買収したとしましょう。
しかし思ったような効果が得られず、自動運転の技術が一向に進まないといったように、当初M&Aによって狙っていた効果を十分に得られないどころか、赤字を出してしまうというケースもあるのです。
この不景気で不安定な時期だからこそ活発化していく業態もあるだろう「M&A」。
これからどのような企業がどのような企業を買収し、それがどうなっていくのかなどを追っかけつつ、その知識を株式投資に活かしたりということもできるので、是非勉強しておきましょう🙆🏼♂️