#経済ニュースをガブリ

宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

暗号資産リップル(XRP)の暴落について。

どうもガブリです。

 

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暗号資産(仮想通貨)のリップルがここ数日で一時50%以上の暴落を叩き出しました。

 

暗号資産についてあまり詳しくない人のために説明しておくと、暗号資産の基軸通貨と呼ばれるビットコインなど多くの暗号資産は、「ブロックチェーン」という超画期的な技術によって信頼性を担保しています。

 

例えば現在は日本では“円“を基本の通貨として使用していますが、“円“の場合は“日本銀行“が中央集権として円の発行を抑制したり促進したりと決定権利を持つ主体となって、円の信頼性を担保しています。

 

しかしブロックチェーンという技術を用いると、中央集権である主体がいなくとも通貨としての価値を保つことのできる仕組みになっていて、それゆえに非常に民主主義的な通貨であることが次世代の通貨として注目を浴びた所以となっていたのです。

 

と、ここまでが暗号資産が注目されることになった大きな理由なんですが、今回記事にしているリップルXRP)という暗号資産は、管理主体がいます。

 

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具体的には、日本銀行が“円“を管理しているように、アメリカに本拠を置く「リップル社」がリップルの管理主体として稼働しているのです。

 

そのため、リップルの特徴としては上記に書いたようなブロックチェーンによる画期的な仕組みをその他の通貨のように利用しているのとは異なり、リップル社が管理・認定をする「バリデーター(validation)」と呼ばれる承認者の多数決によって取引データが処理される承認方式を採用しています。

 

ちょっと話は難しいかもしれませんが、簡単にいうとリップルが、一般的に暗号資産が認められた大きな理由の一つであるブロックチェーンという技術をちゃんと用いていない時点で、一部の人たちからは「それじゃ暗号資産としての信頼性を担保できていないのと一緒じゃないか」と揶揄されているのです。

 

後は先ほどから「リップルXRP)」と末尾に「XRP」という表記がありますが、これは何かというと、まず「リップル=Ripple」という名はリップル社という企業そのものを指します。

 

そして「XRP(エックスアールピー)」という呼び名がデジタル資産であり、つまりは通貨単位として「1リップル」という言い方はせず「1XRP」と呼ぶのが正しい解釈です。

 

ここまでがリップルXRP)とは何なのかの簡単な説明でしたが、、、

 

そこで今回リップルに何が起きたのかというと、ここ最近1XRPが60円付近で一度定着していたところ、たった1日〜2日で20円台に急激に下がったのです。

 

そしてその大きな要因は、「SEC」と呼ばれる「米証券取引委員会」がリップル社に対して、証券法違反として提訴したことがきっかけになっています。

 

SECの言い分としては、リップル社は2013年からXRPを発行し、今までの7年間、有価証券登録を行っていないのにXRPを販売し、1,300億円を超える資金を調達したと主張しています。

 

しかし、リップル社側はXRPを有価証券として認識しておらず、これによる反論が終息せずに拮抗しているのです。

 

これらの論争によって市場は混乱し、実際にXRPの取り扱いを躊躇う取引所も出てきたりと次々に表面化しており、最終的にSECが勝訴すれば、XRPの市場は確実に縮小し、今よりももっと価格に対してマイナスな影響を与えることになります。

 

現在では1XRPが30円台後半に調整を見せていますが、ビットコイン(BTC)に関しては相変わらず高値を更新し続けているので、リップル社の状況は決して良くなっているとは言えません。

 

個人的にもXRPは所有してますが、正直長期的な目線ではあまり期待できないなーと思っているのもあって(でも売るタイミングはしっかり逃してるよ)、一時期は「ビットコインなんか今や仮想通貨内では古い技術だし、そんなに長期的に伸びないでしょ」なんて言われてた時代もあったけど、結局今後も時価総額1位として不動の地位を確立し続けそうな感じが改めてしてきています。笑

 

10月頃から全体的に盛り上がりを見せてきた暗号資産市場ですが、暗号資産市場は株式市場よりもファンダメンタルズ(経済活動状況などを示す基礎的な要因)による影響を受けやすいので、これから市場に参加しようと考えている方は暗号資産についてかなり勉強してからの方が良いと思います🙆🏼‍♂️