ビットコインキャッシュの“ハードフォーク“とは。
どうもガブリです。
15日、暗号資産のビットコインキャッシュのハードフォークが完了しました。
まず暗号資産と聞いてあまりピンと来ない方のために書いておくと、以前「仮想通貨」と呼ばれていたものが暗号資産と正式に名称変更したものです。
暗号通貨では一番メジャーな通貨として「ビットコイン」がありますが、その他にも3,000を超える種類が存在していると言われております。
その中でも「ビットコインキャッシュ」という通貨がこの度「ハードフォーク」といったものを行なったので、今日はそのことについて書いていきたいと思います🖋
まず、「ビットコインキャッシュ」と「ビットコイン」は名前は似ていますが、別物なので、今回のことを機に暗号資産の投資を始める方などは注意しましょう。
そして、そもそもハードフォークとはなんなのか。
ハードフォークとは何かを理解するには、まず「ブロックチェーン」と呼ばれるものを理解する必要があるので、少し難しいことが並びますが、これから当たり前の考え方も含まれるので頑張って勉強しましょう💡
暗号資産はブロックチェーンと呼ばれる仕組みによってその安全性や信頼性を担保にしていて、ブロックチェーンとはその名の通り、暗号資産の取引の記録を備えるブロックが鎖のように繋がったデータ構造をもち、取引の履歴ともなるブロックの改ざんが後からできないようになっています。
つまり、AさんからBさんに1ビットコイン送金した事例があれば、その後どれだけの月日が経っても鎖を辿るようにその送金履歴が確認できるようになっており、不正なども非常に困難な技術を持っているのです。
そしてこのように一列に繋がった鎖を「分岐させる」行為をハードフォークといいます。
冒頭でも「ビットコインキャッシュ」と「ビットコイン」は別物だと説明しましたが、実はこのビットコインキャッシュは2017年のビットコインのハードフォークによってビットコインから分岐してできた存在なのです。
ハードフォークに至る理由はそれぞれですが、基本的には大幅に機能をアップデートしたりすることが多く、ビットコインキャッシュがそもそも誕生した理由は、「ビットコインの取引量増加などによって取引スピードが低下し、それによって正常に適応できなくなったから」というのが理由で、ハードフォークをするということそのものも賛否両論あるんですが、今でも主となる「ビットコイン派」とハードフォークするべきだった考える「ビットコインキャッシュ派」が存在するのです。
そして今回さらにビットコインキャッシュがハードフォークする理由となったのは、「マイニング報酬の8%を開発者資金に充てる」とする意見がコミュニティ内で論争となったからです。
あー、またマイニングとか専門用語が出てきてしまいました笑
マイニングは簡単に説明すると、暗号資産はその正確性を保つために多くの人が「その取引は妥当であるか。真実であるか。」などを計算によって把握できるようにしていますが、その計算が正しくかつ一番早かった人に対して報酬を与える制度を取っています。
そうすることで取引が正しいとされるブロックが生成されますし、その取引が正しいと判断する側の人にもメリットが生じるように設定しているのです。
しかし今回の「マイニング報酬の8%を開発者資金に充てる」というものは、マイニングを行なった人が開発者に対しての税金的な扱いを付与するものであり、それに反対する人たちがいたためにその思想のぶつかり合いが意見の「分岐」、つまりハードフォークすることを選ばせたのです。
そして今回ビットコインキャッシュは開発者への税金的な仕組みを反対する「ビットコインキャッシュノード」と呼ばれるものと税金的な仕組みを支持する「ビットコインキャッシュABC」と呼ばれるものとの対立でしたが、現在ビットコインキャッシュノード、つまり税金的な仕組みを反対する派閥が圧倒的にサポートしており、対立の優劣は決まったと思われます。
おそらくこの結果を受けて、ビットコインキャッシュノード側をビットコインキャッシュとして認識するものと思われ、取引所などではこれまで通りビットコインキャッシュ(取引所ではBCHと表記)として置かれるようです。
このように暗号資産界では聞き慣れない言葉が羅列し、とにかく難しいのですが、少しずつでも慣れておくようにしておかないと、自分の子供の時代では一般的な技術となるはずなので、必要な知識と捉えて少しずつでも勉強するようにしましょう🙆🏼♂️