不動産の流動性(売却)について。
どうもガブリです。
資産のポートフォリオは「預金」「保険」「不動産」の3つで表されることがあります。
それぞれにメリットやデメリットといえるものがあり、
・預金の場合
すぐに手元に戻すことができる(流動性が高い)が、利率がほとんどないため増えることが難しく、インフレ(物価上昇)に弱い。
・保険の場合
少額の積み立てなどでもそれなりの利率によって預金よりも運用性が高いが、預金よりは流動性が低く、保険金や返礼金として手元に戻ってくるのは現金のため、やはりインフレに弱い。
・不動産の場合
3つの中では1番流動性が低いが、購入の選択を大きく間違わなければ運用性も高い。さらにインフレ期にも物価上昇に便乗できるため、預金と正反対の性質を持つ傾向にある。
といった感じです。
上記で書いた通り、不動産は流動性が低い、つまり現金にするまで時間がかかるというリスクを持つのが不動産であり、それを「流動性のリスク」と表現します。
そこで今日は、流動性リスクとは何かについて書いていこうと思います🖋
流動性リスクとは金融や投資の専門用語で「リクイディティリスク」とも呼ばれており、主に資金が必要なときに資金化ができない状況になってしまうことをいいます。
さらに、不動産においては「自分の納得できる価格ではない価格での売却を余儀なくされる」ことや「そもそも買い手が見つからない」といったことも流動性のリスクに含まれます。
例えば、すぐに資金が必要だというときに市場規模や取引量が少ない場合に、すぐに売却できず、その他も含めた損失を被ってしまう可能性などがこれにあたり、具体的には地元の地方でマイホームを購入したのちに、将来的に都心の方へ引っ越す予定となったことでマイホームの売却を検討したが、買い手が見つからないので資金化ができないといったことが起こる可能性があるのです。
これらは不動産だけに限らず、株式や債券であっても起こりうるものであり、同様に売却しようと思ってもすぐに売れずに結果損失を被ってしまう場合があります。
とはいえ、例えば株式の場合は上場している株式を保有していることがほとんどだと思いますが、上場している株式の場合は証券取引所を介して売買するため、市場が公開されているという点では見つけてもらいやすいという利点は少なからずあるでしょう。
それに比べて不動産は取引所による取引ではないため、売買の当事者同志が直接、または不動産屋を介して売買するという点で、株式に比べて公開規模が狭いことは否めないでしょう。
実際に不動産を売却しようと思った場合にはほとんどの方が不動産屋に相談することから始めると思いますが、不動産屋がどのようにして売買までを段取りするかというと、国土交通大臣の指定を受けている「指定流通機構レインズ」というプラットフォームを用いて、不動産屋同士が繋がれる場所を提供しているのです。
このような経緯を経由せずに個人同士での売買も不可能ではないのですが、中々手のかかることでもあるため、ほとんどの不動産売買は不動産仲介業者を通しての売買になっているのが現状です。
このように意外と売却には手間がかかる不動産ですが、最終的に売却が困難にならないためにはどのようなことに気をつけるべきなのか。。
それは、
・需要の高い物件を選ぶこと(駅前など立地の良い場所)
・流通しやすい価格帯で売却を検討すること
に限るかと思います。
購入するときは「高いなー」と思いながら決心しただけあって、売るときはどうしても高く売りたいと考えるものですが、やはり相場などと比べて適切でなければ買い手は見つかりません。
購入の段階から立地の良い場所で検討し、売却するときには相場感をしっかりと調べることで売却にもそんなに時間をかけないことは可能です。
皆さんも「不動産は流動性が低いから」とネガティブにならず、購入段階からしっかりと考えて購入するようにしましょう🙆🏼♂️