#経済ニュースをガブリ

宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

IRR(内部収益率)という指標。

どうもガブリです。

 

昨日は投資における"利回り"などについて書いていきましたが、まずは利回りとは何かについては初歩的な指標として押さえておきたいポイントかと思います。

 

それに続き、今日はそれよりも少し難しいIRRという指標について書いていこうと思います🖋

 

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IRRとは、主に企業内の投資判断においてその他の指標と複合的に使用されるため、普段投資などに疎い方には少し難しい内容が並んでしまうことがあります。

 

冒頭でも説明した"利回り"と比較的に表現されたり、混合してしまいがちなので、まずは利回りを理解していることを前提に話していくことにしますね。

 

利回りとIRRの違いについては、IRRは「投資期間を考慮することができる」という点と、「投資によって得た利益は全て再投資する前提で計算する」という点です。

 

わかりやすくいうと「投資期間内における1年あたりの利回り」と表現できるのですが、、、

 

例えば、定期預金を例に考えてみましょう。

 

まず100万円を定期預金とし、1年ごとに1万円の利子がつき、3年後には計3万円の利子がつくとした場合、1年あたりの利回りは「1%」であると言えます。

 

この1%がIRRなのです。

 

すると利回りについて理解されている方は、「え?それって利回りと全くおんなじ考え方じゃん」と思われますよね?

 

では違うケースで株式を例に考えてみましょう。

 

まず株価100万円の株を購入し、その後配当として初年度は2万円、2年目は1万円、3年目は0円だったとします。

 

そしてその3年後に100万円で購入した株を同額の100万円で売却したとします。

 

この場合はどうでしょう。

 

最終的に3年間で3万円が増えているものの、毎年違う配当金を受け取っているので、1年あたりの利回りという観点では1%とは言えないですよね?

 

結論からいうとこの答えは「IRR 1.01%」となります。

 

その理由は、定期預金に比べて株式の方が早いうちにプラスの利益を生み出しているからです。

 

IRRでは、同じ投資額であれば、より早く利益を得た方がIRRの計算結果が高いことになり、価値があるとみなされます。

 

つまり、早く利益を生み出せるのは何かという点まで考慮できるのです。

 

人は誰でも基本的には同等の利益が得られるのだとしたらより早い方がいいと考えるもので、このように“将来価値“を“現在の価値“に置き換える時に割り引いて考えることを「割引率」と呼びます。

 

この「早い方が嬉しい」という感情的なものを「割引率」というもので数字にできるのがIRRの優れた点で、早く利益を得られる方が割引率の分だけ結果が良くなるのです。

 

改めてIRRと“利回り“の違いについて振り返ってみると、その違いは

・割引率を考慮している

・期間が異なった投資商品であっても正しく比較ができる

・毎年一定の利益を生むものでなくても利回りを比較できる

 

などの点があるのです。

 

そもそもライフスタイルの中で気軽に使われる指標ではないため、簡単に説明することは困難ですが、当記事で興味を持った人はこれを機に色々と調べてみると面白いと思います🙆🏼‍♂️

 

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