#経済ニュースをガブリ

宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

将来的に年金の繰上げや繰下げを検討すべきか。

どうもガブリです。

 

2,000万円問題がニュースになり、より一層将来の年金不安が加速している昨今。

 

知らない方も多いですが、実は年金は繰上げをすることが可能で、現在では通常に65歳からの受給が基本であるものの、60歳から受け取ることも可能なのです。

 

その逆に、受給を遅らせて70歳から受け取るなどのことも可能です。

 

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まず予定よりも早く受け取る年金繰上げのメリットは、その名の通り予定より早く年金が受け取れるという点です。

 

基本的に企業は60歳が定年時期となるため、その時点で満足な貯蓄やその他資産がないと現金に困ることがあるかもしれません。

 

そのような場合に年金を早めることで助かるということがあるでしょう。

 

しかしメリットだけではありません。

 

年金繰上げをするためには通常もらえる予定の年金額より少ない金額となってしまうという点があります。

 

ひと月当たり0.5%の減少となるため、簡単計算でいうと、76歳頃で均衡点が生まれるため、76歳以上長生きするということを考えれば年金繰上げは損することになります。

 

人生100年時代といわれる現代では76歳は決して長生きな年齢ではないので、このあたりが悩ましい点でしょう。

 

その逆である、年金受給を遅らせる年金繰下げに関しては、仮に70歳まで年金受給を繰り下げると本来もらえる受給額よりも40%以上増額することになります。

 

これについては、年金を早く受給する繰上げに関してはひと月あたり0.5%減少するものの、繰下げに関してはひと月あたり0.7%増えるという点に違いがあります。

 

繰上げに関しては60歳〜64歳まで選択可能であり、繰下げに関しては66歳〜70歳まで選択可能なので、ご自身の資産状況を考えて、ひと月あたりの減少額、増加額とを計算してみると良いでしょう。

 

ただここで気をつけておきたいポイントは、単純に年金受給額が下がる、上がるということだけでジャッジできない点です。

 

例えば年金が増えるのであれば、お金に多少余裕がある場合検討余地があるように感じますが、年金が増額すると保険料や税金も増加するという点でデメリットが生じます。

 

年金は「所得」の一種であり、働いている時同様に収入が上がればそれに対して税金等も上がるという点では一応の計算が必要です。

 

ただ「遺族年金」や「障害年金」に関しては繰下げができませんし、すでに遺族年金や障害年金を受け取っている場合にも繰下げの権利は与えられないので、この点については注意が必要です。

 

このようにそれぞれ良いとこ悪いとこがありますが、将来時点の資産状況に応じて変更ができる制度については知っておくことで何かしらの対処ができる場合もあるため、勉強しておきましょう🙆🏼‍♂️