現代の雇用のスタンダードが変わる。
どうもガブリです。
先日の7月31日、通信会社大手KDDIがジョブ型雇用導入ということでちょっとしたニュースがありました。
去年、国内最大手の車メーカーであるトヨタの代表である豊田氏が「終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と言ったのも記憶に新しく、従来の日本の雇用のスタンダードであった"終身雇用'が企業にとって割の合わないものとなってきています。
今日は、大手が次々と発表している「ジョブ型雇用」について書いていこうと思います🖋
日本は海外に比べるとクビになる可能性が低く、その理由としてメンバーシップ型の雇用体系がスタンダードなのが理由としてあります。
日本ではクビに対するルールとして、
第16条 解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。
といったものがあります。
しっかり決められたルールに見えますが、これは世界的にみても結構ゆるいルールとなっていて、他国では厳密に勤続や年齢に対してもっと細かい数字を用いた取り決めをされていることも多いのです。
例えば、今「半沢直樹」のシーズン2が始まっていて、人気も高く大きな話題を読んでいますが、あの物語でも主人公の半沢は元々いた銀行から子会社となる証券会社へ出向となりました。
リアルな世界でも銀行員が証券会社に出向というかたちをとることは多く、それを嫌がっている社員も沢山います。
ここのバランスが非常に難しく、出向と一言でいっても、戻ることが前提となっているようないわゆる"筋トレ"的な出向もあれば、もう戻ることが想定されてない片道の出向もあって、"嫌がらせ"的に関連会社に飛ばすようなこともあります。
なぜこのようなことが起きるかというと、これもまた簡単にクビにできないからというのが原因なのです。
これは労使双方にとって非常にセンシティブな問題であり、
・使用者側はクビに出来ないから飛ばす。
↓
・すると労働者は異動について文句を言う。
という構図はよく聞きます。
しかし、逆をいうと雇用が保証されているということでもあるんですよね。
これがメンバーシップ型雇用の良いところであり悪いところでもあります。
ではジョブ型雇用ではどのように変化していくのか。
ジョブ型雇用では、能力に応じて給与を取り決めるので、今までのように「新卒で初任給が一緒」みたいなことはなくなります。
仕事ができる人から雇用、さらに給与も優遇し、仕事ができない人は雇用契約を終了させます。
ということは、今までは面接で「なぜ弊社を選びましたか?」については「貴社の思想に共感しました」など、忠誠を誓うことで入社のきっかけを作れましたが、これからは忠誠心はあまり重要視されません。
一つのプロジェクトが立ち上がり、適任者が選ばれ、プロジェクトが解散したら雇用が終了するということすらあり得ます。
従来は会社に忠誠を誓い、長くいた人にこそ高い給与を払うという終身雇用だったものが、これからは新卒でも年収1,000万円なんかザラに出てきます。
雇用について今まであまり意識していなかった人にはショッキングかもしれませんが、もうここ数年でこのような世の中になっていくことは勘のいい人ならわかっていたでしょう。
これからのこのような時代にワクワクしている人と悲観している人とで大きく分かれると思いますが、時代が変わるのなら考え方も変えなければなりません。
自分に専門性を見出し、常にアップデートしながら「欲しがられる人材」であり続けられるよう、皆さんも一緒に頑張っていきましょう🙆🏼♂️