個人年金保険、どう?
どうもガブリです。
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皆さん会社員の方とかであれば給与明細を見てもらうと厚生年金保険料が差し引かれているのがわかるかと思います。
収入に合わせて厚生年金保険料は決定するようになっており、収入が多いほど保険料も高く、将来もらえる年金受給額も多くなるようになっています。
また、フリーランスなどの自営業者の方なんかは国民年金のみ加入していることになり、現在では月額16,610円を保険料として徴収していて、厚生年金よりも保険料は低い傾向にありますが、その分将来的にもらえる受給額も少なくなります。
すると心配なのが「将来自分の年金受給額で足りる?」という点で、その方法として個人年金というものが存在します。
名前の通り、国が運営する国民年金や厚生年金などと違い、個人で毎月の拠出額や受給額をコントロールできる年金であり、公的年金では賄えない分を補うものとして多くの方が加入しています。
とはいえその内容を理解していない人も多いので、そこで今日は個人年金について書いていきたいと思います🖋
個人年金保険はいわゆる生命保険などを提供する保険屋さんなどから加入するものなのですが、契約時に決めた年齢まで保険料を支払い、決められた条件に基づいて保険金を年金形式で受け取っていくことができる貯蓄型の保険のことをいいます。
ではその種類についても見てみましょう👀
個人年金保険にも細かく分けるとさまざまな種類があるのですが、大きく分けて2種類に分けることができ、まずはこれについて理解すると良いと思います。
①定額年金
②変額年金
の2つです。
定額年金は契約時点で将来の年金額が確定するもので、変額年金は保険の運用状況によって将来の年金額が変動するものです。
変額年金では元本確保の特約がない場合、将来的に元本割れするリスクもあるので注意しましょう。
しかしそれだと安心できる定額年金の方が良いと考える方は多いですが、定額年金は変額年金に比べて保険料が高い傾向にあるので、自身のお財布事情や将来もらうべき受給額を逆算して決めることが重要です。
また、年金の受け取り期間や、被保険者が受給期間中に死亡した場合の保険金の扱いによる分類では以下の3つの個人年金保険があります。
①確定年金
②有期年金
③終身年金
の3つです。
確定年金は保険金の受給期間が決められており、被保険者が死亡した場合も受け取り期間に基づいて遺族に年金を支給する仕組みになっています。
有期年金は確定年金と同様に受け取り期間が決められていますが、被保険者が死亡すると遺族は保険金を受け取ることができない仕組みになっています。
終身年金は遺族が保険金を受け取ることはできませんが、受給期間の定めが存在せず被保険者が生存している限り保険金が支給される仕組みになっています。
これらを把握しておくことで、自身が求める個人年金の性格が見えてくるかと思います。
ただ、個人年金保険は将来のリスクを軽減させる性質を持ちつつもデメリットが存在するケースもあるので加入には慎重になるべきでしょう。
というのも保険という性質上、まずインフレに弱いというのがあります。
お金についてある程度詳しい人であればピンとくるかもしれませんが、お金というのは同じ100円でも時代によってその価値は異なり、物価が上がっていくほどお金の価値は相対的に下がってしまいます。
昔は100円で買えたものが今では100円で買えないということは普通にあることで、基本的に世界水準で考えても物価はこれまでもこれからも上昇傾向にあるでしょう。
つまり、将来的に〇〇円もらえるように設定しようと考え保険料を納めても、それが将来的に満足な金額かはわからないということなのです。
そのため、インフレに強い金融商品などと合わせて運用するとより効果が高いと言えるでしょう。
また、将来的にたくさんの保険金を手に入れたいからと言って少し無理のある保険料設定にしてしまうと、長期的にみて保険料をきちんと納め続けるのが難しくなってしまうことがあると思いますが、だからといって途中で解約してしまうと今まで納めた金額よりも少ない金額しか戻ってこないということがあるため、途中解約の必要がない程度に料金設定をすることも大事です。
このようなことを背景に、自身にとってどのような個人年金保険であれば必要と言えるのかなどをちゃんと考えて加入するようにしましょう🙆🏼♂️