#経済ニュースをガブリ

宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

コロナウィルスによる通勤の変化

どうもガブリです。

 

現在コロナウィルスの緊急事態宣言が解除され、その後東京では「東京アラート」といって独自の注意喚起がなされていましたが、昨日それも解除判断となりました。

 

このコロナ期間では「リモートワーク」や「テレワーク」などという言われ方をする、“働くにあたって会社に行かなくとも離れた場所で仕事をする“ことのできるものが一般的となり、飲食店などの店舗型かつ接客が必要な業態などを除く多くの企業が取り組みました。

 

これを機に改めて日本では「満員電車」が色々と話題になったりしていて、海外でも多くの人が密集する電車があるものの、都内の通勤時間帯の密集率や換気の悪さなど、総合評価的な意味では日本はかなり悪い部類に入るので、コロナのように飛沫感染するようなウィルスとの相性は最悪なのです。

 

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ただ、現状の街並みやニュースを見ていると、「このまま何もなかったかのような生活に戻るんじゃないか?」って感じの雰囲気が出てしまっているんだけど、その理由は「感染者数が日毎に少なくなってはいる」ということや「株価等の情勢を左右する市場もそんなに大きく下がっていない」などの点です。

 

しかし、実際に失業率や廃業率は増加していて、その深刻さは今後にも必ず影響していきます。

これからコロナウィルスの第二派、第三派も予想される中、ニューヨーク市場は本日過去4番目の下げ幅となる2,997ドル安となり、その懸念は日本の平均株価も一時600円を超える値下がりを見せるなどしてインパクトを与えました。

 

つまりこれは上記でも述べた感染者数の減少や雰囲気などからくる株価等の市場維持は「楽観的である」ということへのアンサーでもあり、ようやく実体経済を反映した株価の水準を探る局面に入った可能性を示唆している。

 

韓国、アメリカなどが第二派を迎えている最中、ここ日本でも通勤等による第二派の可能性は大いにあり、そこを理解した上で改めて各々は生活を含めた社会と向き合わなければならない。

 

実際に現状の通勤時間はやはり人混み状態にあり、「なんでこんな時期にリスクを払って通勤するの?」という点では、企業が今までサボってきていたからということや日本の文化的な意味合いも含むだろう。

 

まず企業が何をサボったのか。

もちろん全企業に言えることではないが、僕の周りから聞く話などを含めて、多くの企業は慣習的なことに縛られている。

今回コロナウィルス期間中に

・決済ハンコを押すためだけに会社通勤をせざるをえなくなっている。

という馬鹿馬鹿しい記事がバズったけど、まさにこれもそれと同じことだ。

 

これは日本の文化的なところとつながる部分もあると思うんだけど、日本では「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という有名なことわざが表しているように、

・悪いことだと気づいていても集団心理があればクリアにできる。

・自分一人ではなく誰かのせいにできる環境であればその輪を心地よく感じることができる。

という感情が強い人が多いのはあると思っていて、つまりこれは物事に対しての「当事者意識の希薄さ」だとも思うのだ。

 

だから判子を押す人を増やして、「最終的な決断は自分一人でしたものではない。」という状況を作るために判子をたくさんの人が押すことになる。

これが高度経済成長期に日本がモノづくりで世界を驚かせたのに対して、ネットワーク社会では世界に完全に置いていかれた理由でもある。

 

さらにこの“当事者意識の希薄さ“は他にも悪影響を与えており、それは何かというと、

・マネジメントにおけるモチベーション管理

という無駄な仕事、そしてこれにはなかなかの時間的リソースがかかる。

 

よく「仕事でモチベーションが保てない」という話を聞くけど、そもそもモチベーションに左右される環境にあること自体がかなり生産性の低下を招いていて、当事者意識の高い人は

・モチベーションなんかでそもそも動いていない

と思うんですよね。

なんかもうそれがやりたいからやっているし、仕事とプライベートに特に垣根がないっていう人って本当にいるんですよ。

当事者意識が完全にある状態なので、誰かにやる気を削がれたりすることもなければ、その道を阻もうとするノイズも全く気にならないわけで。

 

といってもこんな状態は向こうから勝手にやってくるわけでもなく、こういう状態を作るための努力は前提なので、意識的に作っていく必要はあります。

 

ただ、今の日本の終身雇用を前提としてきた世界観からすると、「ちゃんと見ておかないと何やってるかわかんないオジサン」とかめちゃくちゃいるわけで、それを監視するために会社に呼ぶ必要が出てきたりしている。

 

こんな感じで日本の文化を前提としても、リモートワークの根付きにくさはどうしてもあるということです。

でもそんな中でもウィルスしかり、不便な世の中で生きていくとするならば自分の身は自分で守らなければならないので、これからはいかに「オンリーワンかつナンバーワン」みたいな存在となり、当事者意識を高めるか、そしてそのような人がこれからの世の中では重宝されていくのではないかと思います。

 

今後の世の中がどうなっていくのか、各々がしっかりと分析して自分たちの道を決めていきましょう🙆🏼‍♂️