事業を始めようと考えた際に大事なポイント。
どうもガブリです。
不動産投資入門 | 山中 龍也 | 金融・ファイナンス | Kindleストア | Amazon
コロナ禍になり、仕事が減ったとも言われる反面、新しいことを始めようと考える人も増えているかと思います。
そんな時に大事になってくるのが「どのように事業を行っていくか」ということ。
事業を行う場合には基本的に事業計画書を作成したり、それをもって金融機関に融資を申し込んだりすることがあります。
そのためにも事業を計画する方法について知っておかなければならないので、今日は事業計画を立てる方法などについて書いていきたいと思います🖋
まず事業を始める際に「事業スキーム」という言葉が使われることをご存知でしょうか。
事業スキームとは主に事業計画を具体的に作成するというものです。
しかし類語がいくつかあることで意味が混合されることもあるので、それらについても見てみましょう。
そのうち混合される言葉として「ビジネスモデル」と呼ばれるものがあります。
ビジネスモデルは企業価値を高め利益を生み出す仕組みや構造のことを意味するので、事業スキームとは少し違った意味をもっています。
具体的にビジネスモデルとは、事業で利益を上げるための模範や標準となる手法・構造のことを指し、その事業個々の収益構造を簡略化した見本や原型となるものをいいます。
一方、事業スキームは経営ビジョンや経営理念までもを含むので、商品開発からマーケティング、営業方法、販売戦略など事業の全体像を戦略的に取り組むための一連の流れや仕組みのことをいいます。
つまり事業スキームとは広い範囲での事業計画を意味するので、この事業スキームをどのようなものにするかがその事業にとってポイントになってくるのです。
あまりピンとこないという人のために、ビジネスでよく使われている事業スキームを一つ紹介してみましょう👀
・返済スキーム
返済スキームは、企業の返済計画を立てる際の根拠となる返済源を生み出す一連の流れや枠組みを指します。
事業を行うために金融機関などから資金調達を行う際には、線密な資金計画・返済計画が必要不可欠です。
中小企業が生産性の向上や増収増益を図ることを目的に設備の導入をする場合には、金融機関から融資を受けるケースがほとんどだと思います。
融資を返済するためには、導入した設備効果によって増収増益を図り、その利益によって返済を行わなければなりません。
また設備投資によって業務の効率化を図る場合には、設備導入による人件費の削減や業務効率化による経費削減も融資の返済源となります。
裏付けのある数値で具体化した返済計画や資金計画を作成するための枠組みがなければ大きな金額の融資を受けることは困難となるでしょう。
借入金利が同じである場合、借入額に比例して支払利息や返済元金も大きくなるため、返済に見合った資金を事業活動・事業収益から捻出できなければ債務不履行となり経営が破綻する恐れがあります。
経営破綻にならないためには、金融機関から受けた融資の返済金をどのようにして捻出してどれくらいの期間で返済できるかが重要です。
また経営者は、自社に返済能力があることを金融機関に説明できなければなりません。
中小企業は上場企業のように株式や債券を発行して証券市場で直接資金調達をすることは困難であり、銀行融資に頼ることなく事業拡大を行うことは難しいので、企業の財務状況や事業の将来性などを踏まえた返済計画を作るためには線密な返済スキームを構築しなければならないのです。
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他にも、投資スキームや企業再生スキームなど色々と事業スキームがありますが、とにかくどれもそれらを行うためにどのような一連の流れや枠組みが必要なのかというポイントを押さえる指標として利用することができるので、事業を行う場合にはどのようなスキームが存在するのか知っているほど有利です。
事業構築は非常に複雑なものではありますが、是非しっかりと構築できるようにしましょう🙆🏼♂️