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宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

マイホーム購入の際の「住宅性能評価」って知ってる?

どうもガブリです。

 

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マイホームで注文住宅や建売住宅を購入する際に、その家について専門家が住宅を評価するというのをご存知でしょうか?

 

専門家による評価が義務付けられているわけではないものの、評価を証明する「住宅性能評価書」というものを見れば家のことについてより深く知ることができます。

 

そこで今日は、マイホーム検討の際に住宅性能評価を利用することの意味などについて書いていきたいと思います🖋

 

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改めて住宅性能評価書とは、不動産市場で流通する住宅に対して専門家がその性能を評価し、その報告書となる書面のことをいいます。

 

なぜこのようなシステムがあるかというと、過去に問題となった欠陥住宅の存在が大きく関わっているのです。

 

1995年の阪神大震災をはじめとして、倒壊した家を見てみると実は欠陥住宅だったということがたくさんあり、それを機に欠陥住宅という言葉が認知されるようになりました。

 

それによって住宅購入を渋るようになった消費者を増え、その問題について何か対策はないかと広まったのが評価システムなのです。

 

住宅性能評価では表からでは見えない部分や、今後予想される不具合などをチェックし、それを報告書にまとめることになるので、消費者も安心して購入検討の住宅について考えることができます。

 

実際に評価システムには評価が曖昧にならないように法的根拠のある基準を設け、等級と数値で評価できるようになっており、評価を利用して住宅を購入した後に欠陥などについてトラブルがあった場合には、その住宅性能評価書に記載されている点については売主負担といったふうに責任の所在をハッキリすることもできるのです。

 

また、住宅性能評価書があると住宅が建築法に基づいてちゃんと建築されていると見られれば、地震保険の加入について保険料の割引が受けられたり、住宅購入の際に金融機関から融資を受ける場合には金利の引き下げが適用されたりということもあります。

 

では具体的に住宅性能評価書には何が記載されているのでしょうか。

 

以下の通りになります。

①耐震性を知るための構造の安定性

②耐久性を知るための劣化の軽減

③維持管理・更新への配慮

④温熱環境・エネルギー消費量

⑤火災時の安全

⑥空気環境

⑦光、視環境

⑧音環境

⑨高齢者への配慮等

⑩防犯

 

などがわかるようになっています。

 

特に①〜④については必須事項となっており、⑤以降に関しては費用をかけることによって追加できるものとなっています。

 

ちなみに住宅性能評価書には細分化すると2つに分かれ、「設計住宅性能評価書」と呼ばれるものと「建設住宅性能評価書」と呼ばれるものに分かれます。

 

設計住宅性能評価書では設計図面の段階で評価するものになっており、建設住宅性能評価書では設計図面の通りに施工されているかを評価するものになっているので、つまりは「設計はきちんとしているのか」ということを知ることに加え、「設計通りにきちんと建てられているのか」がセットになってようやく住宅が正しく評価されるという仕組みになっているのです。

 

評価書の発行には費用の相場として10万円〜20万円ほどかかるのですが、それをケチったところで仮に購入後欠陥があった際の修繕の方が高くついてしまうとなっては本末転倒なので、できれば住宅性能評価書を発行するようにしましょう🙆🏼‍♂️