建物の構造はそれぞれどのような特徴を持っているのか(不動産編)
どうもガブリです。
不動産投資入門 | 山中 龍也 | 金融・ファイナンス | Kindleストア | Amazon
賃貸住宅にお住まいの方はあまり神経質に気にしたことがないかもしれませんが、不動産の建物には構造によって特徴が存在し、それぞれにメリットやデメリットがあったりします。
例えば賃貸物件を選ぶ際の構造については、木造だと火災に弱いけど涼しく過ごせる傾向にあるであるとか、鉄筋コンクリートであれば夏は暑くなりがちだけど火災や地震などの災害には強い傾向にあるなどといったことが選択肢にかかわってくることになってくるかもしれません。
また、それ以上に構造に敏感になる層というのは、「注文住宅などでどの構造にしたら良いのか迷っている人たち」。
注文住宅では建材や間取りなどが選べたりと自由度が高いため、構造についてもどれが良いのか迷う人は多いかもしれません。
そこで今日は、大きく分けて「木造」、「鉄骨造」、「鉄筋コンクリート」の3種類についてその違いを書いていきたいと思います🖋
まずは戸建てでもポピュラーな「木造」。
木造建築は日本の気候にもあった工法とも言われており、日本では非常にポピュラーな構造とも言え、戸建て住宅では約90%が木造住宅となっています。
その木造の中にも細かく分けて種類があって、まず伝統的な工法の「在来工法」から見てみましょう👀
在来工法は木造軸組工法とも呼ばれ、コンクリートの基礎に柱を立て、その柱に梁(はり)を組み合わせて骨組みを作り、そこに屋根を張った後に壁などを取り付けるといった工法です。
在来工法では枠組みとなる柱と梁が基本構造となっているので、間取りの相談などがしやすいという特徴もあります。
次に「ツーバイフォー工法」。
アメリカなどで普及していた工法を日本でも取り入れたもので、壁や天井などの建材を接着剤と金物で接合するという工法で、いわゆるパッケージされているために在来工法に比べて施工期間は短いですが、間取りの決定などの自由度は低いタイプのものになります。
これら木造はその他の構造に比べると断熱性が高く、外気の気温などを伝達しにくいために夏でも涼しく暮らせるほか、同じ広さの建物を建てることを前提とすると建築費用も一番安く仕上げることができます。
ただ、木造は木の材質によって左右される面も多く、安価な材料などを使用している業者にあたってしまうと耐久性や断熱性の弱い品質の家が建ってしまうことになります。
業者選びの際には価格が安いことに固執せず、評判なども聞いて決めるようにしましょう。
また、その他の構造に比べて耐震強度も弱く、木なので火災などの災害にも弱い傾向にあります。
シロアリの被害もたくさん聞くので、メンテナンスには気を使うことになるでしょう。
次に「鉄骨造」。
鉄骨造には「軽量鉄骨(鉄の厚みが6mm未満)」と呼ばれるものと「重量鉄骨(鉄の厚みが6mm以上)」と呼ばれるものに分かれ、作り方としてはまず工場で建材や部材を加工し組み立てた部材・ユニットを制作します。
それを現場に運んで組み立て住宅を構築していくものです。
この工法を行うためにはユニット制作をする工場が必要なため、基本的には大手住宅メーカーなどが主流となって取り組んでいます。
鉄骨造のメリットは木造の在来工法に比べると工期が早いということが言え、とにかく早く入居したいと考える人には良いかもしれません。
一方、木造に比べると断熱性に乏しく、夏は暑く冬は寒いといったことがあるため、日当たりなどが悪いと余計に暮らしづらさが顕著になってしまうかもしれません。
また、設計に対しての制限も多く、自由度の高い家をイメージしている人には物足りなく感じる可能性があります。
次に「鉄筋コンクリート」。
鉄筋コンクリートはコンクリートの中に補強として鉄筋を入れたものを建材として使用し、とにかく耐久性や遮音性、さらに耐火性も高いのが売りです。
ある程度の高さを要するマンションなどはほぼ確実に鉄筋コンクリート構造になっていますが、住むことにおいてはメリットが大きいものの、建築費用が他に比べて高額であり、将来的に解体するとした場合にも高額になってしまうというのが難点です。
逆を言えばお金に糸目をつけないというのであれば選択肢として大きな可能性があるかと思います。
このように、なぜ世の中の不動産には構造に種類を持たせているのか、その特徴などを知ることによって自分が注文住宅を検討する際の参考に大きく貢献するかと思います。
長く住む家だからこそ、間取りだけでなく構造についてもしっかり検討するようにしましょう🙆🏼♂️