#経済ニュースをガブリ

宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

iDeCoには一括払いもある。

どうもガブリです。

 

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ここ数年でiDeCoは多くの人に認知され、投資相談を受ける際にも多くの方がすでにiDeCoを利用しています。

 

iDeCoには職業などに合わせて毎月の掛け金が違っているなどの特徴がありますが、毎月決まった金額を積み立てていくのが基本です。

 

iDeCoとは個人で備える年金という性質の個人型確定拠出年金の一つであり、2001年から個人型確定拠出年金制度は始まっていますが、専業主婦や公務員は制度を利用できなかったものの、2017年からは加入が可能になり、多くの方に認知され、始める方がドッと増えました。

 

当初は積み立て式のみ提供していたものの、2018年からは「年単位拠出」というかたちで掛け金を毎月積み立てるのではなく、まとめて拠出できるように追加制度が出てきています。

 

意外とこの制度について知らない人が多いので、今日はそのことについて書いていこうと思います🖋

 

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年単位拠出では、自分で決めた月に掛け金をまとめて納付する制度であり、1年分をまとめて拠出したり、年2回のボーナス時に分けて年間分をまとめて拠出するなどの方法があります。

 

iDeCoでは積み立て式の場合、引き落としは年間毎月1月から12月までされますが、制度としては12月分から11月分までを1年としています。

 

この1年を自分で区分を決めて年1回でまとめて拠出したり、1回以上の複数に分けて任意の月にまとめて拠出することができるのですが、1回あたりの掛け金は「5,000円 × 拠出区分の月数」以上、拠出区分の限度額以下で1,000円単位の拠出が可能です。

 

例えば「企業型DCに加入している会社員」の場合は月額2万円が拠出できる限度となっていますが、このような方が年2回で限度額をまとめて拠出するとした場合、拠出月をボーナスのある6月と12月に決めたとします。

 

すると12月〜6月が14万円(2万円 × 7ヶ月)、7月〜11月が10万円(2万円 × 5ヶ月)となりますが、それぞれの掛け金最低額は12月〜6月の7ヶ月は35,000円(5,000円 × 7ヶ月)、7月〜11月の5ヶ月は25,000円(5,000円 × 5ヶ月)ということになります。

 

ただし、何年分を一気に拠出するということは不可能で、翌年分を今年で拠出したりするような「前払い」制度はないので注意しましょう。

 

このように一括で拠出できるメリットとしては、上記のようにボーナス時期でまとめて拠出できるという点で家計のやりくりがしやすいという点もあります。

 

その反面、iDeCoの掛け金は過ぎた月分の拠出を後からすることはできないため、任意で決めた月の銀行残高がまとめて拠出するはずの金額を下回っていた場合、引き落としができないとその年の納付金額が少なくなり、控除効果もあるiDeCoの税負担軽減が薄れたり、将来的な受取額も少なくなってしまったりすることには注意です。

 

年間の拠出金額が同じだとしても、拠出するタイミングが違うだけで拠出しやすかったりと人によって違うと思うので、各々で確認しつつ決めるようにしましょう🙆🏼‍♂️