株ってどのタイミングで買えばいいの?(後編)
どうもガブリです。
昨日は前編としてこれから株式投資を始めようとする方や、複数の金融商品を組み合わせて運用したいなどの人たちに向けて記事を書いていきました。
今日はその後編として続きを書いていこうと思います🖋
株式を買うタイミングについて、企業が決算発表した後や「IR」といって企業が株主や投資家向けに経営状態や財務状況、業績の実績や今後の見通しなどを発表した後なんかに株式を購入するという人もいます。
株価が企業の業績をもとに変動するというのは昨日も説明しましたが、実際に業績や今後の見通しがどうなのかという生の声は株式投資をする上で非常に大事な情報です。
そのため、決算資料などからその企業の収益情報や財務の健全性を確認した上で株価の変動を考察し、購入するという流れになります。
ちなみに分析方法を大きく分けると「ファンダメンタルズ分析」と呼ばれるものと「テクニカル分析」と呼ばれるものに分かれるのですが、上記のように企業の実態をもとに投資分析することを「ファンダメンタルズ分析」といいます。
このファンダメンタルズ分析による株式投資の戦略を立てる時に気をつけるべき点は、「その決算発表等によってその企業の株価は現在価値において割高なのか割安なのか」をしっかり判断するということです。
しかもそれらを判断する際にはもちろん感覚的なもので判断するのでなく、株価の収益率はどうなのか、株価の純資産倍率はどのくらいなのかなど専門的な観点も必要であり、そのためには「PER(株価収益率)」「PBR(株価純資産倍率)」という基本概念に加え、ここ数年ではスタンダードな指標となっている「ROE(自己資本当期純利益率)」や「ROA(純資産利益率)」なども学んでおく必要があるでしょう。
とはいえ、決算表などの読み解きは一朝一夕では中々できないものなので、慣れてくるまでは「何を調べたら良いのか」だけでも把握し、検索する癖をつけておくと良いかもしれません。
次に先程もちょっと出てきた「テクニカル分析」について。
テクニカル分析では株価の「チャート」と呼ばれる価格の上下を表すものを見て株価の動きを予測するというものです。
ファンダメンタルズ分析は中長期的な株価の変動を予測することにも使用しますが、それに比べてテクニカル分析では割と短期的な株価の変動を予測するツールとして使用します。
また、「騰落(とうらく)レシオといって、市場の値上がりしている銘柄数と値下がりしている銘柄数の比率から、市場の過熱感を見る指標を用いて分析する方法がありますが、これを「%」を使用して表し、100%が中立の状態を表します。
100%を越えれば値上がり銘柄の方が多いことを表し、120%を超えたあたりから過熱気味で注意、逆に70%を下回る場合は底値に近いと考えられます。
このように、企業の個別株式だけでなく、市場全体の過熱感などを把握しようとするのも有効的です。
後はチャートの形成する形によって次の変動を予測するという方法もあり、これらも調べながらやってみるとより深い考察ができるでしょう。
尚、証券口座によってはシミュレーションとして実際にお金を投入せずともゲームのように架空のお金で投資体験ができるというようなものがありますが、初心者の方がこれらを試したときに「結構予測が当たる」と感じて実際の投資に挑む人もいます。
しかし、ゲームでは基本的に大きな感情の変化は起きません。
実際に自分が投入したお金が大きく減ったり増えたりするときにはシミュレーションとは比較にならないくらいの感情が動くので、全く同じように投資を行なっていくことは無理でしょう。
やはり実際の投資を通じて場数を踏んでいくしか方法はありません。
投資界の大物と呼ばれるような人でも感情が先行して投資判断を間違えてしまうというようなことはあるので、だからこそ早いうちから市場に参入して、とにかく投資経験を積むということは大事なことでもあります。
簡単ではないからこそ投資も成功すれば非常に嬉しいものです。
それに一喜一憂しているようではいけませんが、学び続けることで得られるものがあることも事実なので、早いうちから皆さんもたくさんのことを学ぶよう意識してみましょう🙆🏼♂️