#経済ニュースをガブリ

宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

「住友不動産方式」という不動産販売方法。

どうもガブリです。

 

皆さんがマンションを購入しようと思う時、「もう少し安くなったらな〜」と思うことはきっとありますよね?

 

実際に値引きが成立することもあり、不動産を普段から購入するわけでない私たちは“どのようにして値引きが成立するのか“、“どのくらいの値引き幅が妥当なのか“などよくわかっていません。

 

そこで、今日紹介するのは「住友不動産方式」。

 

聞いたことありますでしょうか?

 

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その名の通り不動産の大手、住友不動産が行なっている分譲新築不動産販売方式で、簡単にいうと「値引きをしない」というものです。

 

住友不動産では自社で建てるマンションの数が圧倒的に多く、そのように自社ブランドの建物を建てている企業をデベロッパーなどと呼びます。

 

もちろん商売ですから、簡単に値引きなどしないというのは理解できますが、住友不動産においては“時間がかかったとしても値引きしない“というのが特徴です。

 

とはいえ、売れないということは人気がないともいえるため、売れていないと認知されてしまえばしまうほどマイナスイメージを招きかねません。

 

しかし住友不動産はその“イメージ“についても戦略があるのです。

 

どのようにしているのかというと、新築物件を販売開始するにあたって、

・第一期

・第二期

と分割販売するのです。

 

その理由は、フェーズを分割することで、一気に全ての部屋が完売とならなくても「第一期の販売については完売しております。」と表記できるのです。

 

例えばマンション一棟を建築し、30戸の部屋があるとします。

 

そのうち10戸だけしかすぐに予約が入らなかったとすると「3分の1しか売れていない」ということになってしまいますが、時間をかけて“第三期“に分けて販売することで、「あえて各期で販売している」というテイが「売れ残り」という印象を薄めてくれます。

 

ただ、このように各期に分けることで確実に完売するかといえばもちろんそうではないと思いますよね?

 

では最終的にはどうするのかというと、「値引きしません」。笑

 

利益の希薄化を避けるという意味ももちろんありますが、何よりもの理由は、

 

・値下げを続けることでマンション全体の価格が下がっていく傾向になってしまう

 

ということを避けるためなのです。

 

モノの価値は需要と供給で決まりますが、“住宅“は特に高いモノですので、安くすることで需要を確保することはある一定可能だと思います。

 

しかし、住宅は世帯が何度も購入するものでないため、薄利多売することが現実的にできない商品であり、「価格を安くすることで需要を高める」というビジネスモデルに不向きです。

 

このように、何かの価格帯は誰かが守っていたりして、市場が壊れないように調整されています。

 

大手の中でもナンバーワンデベロッパーと言っても過言ではない住友不動産ですが、どうしても値引きを前提とした住宅購入をお考えであればその他の不動産会社を検討してみるというのも選択肢となるかもしれません🙆🏼‍♂️

 

www.amazon.co.jp