単身者、学生に向けたワンルームマンション需要。どう考える?
どうもガブリです。
不動産投資入門 | 山中 龍也 | 金融・ファイナンス | Kindleストア | Amazon
不動産投資入門といて規模感の小さいワンルームマンションを選択するという人は多いと思います。
そしてワンルームマンションへの入居を求める人のほとんどが単身赴任者や学生などであり、するとワンルームマンションを購入する立地選択として「大学の近く」など需要を想起して決定することもあるでしょう。
実際にそのような理由でワンルームマンションを購入する人が多いこともあるのですが、今日は「大学に近い賃貸物件は成功するのか!?」という観点について書いていきたいと思います🖋
まず大学近くの物件が選ばれてきた理由については、高校を卒業した人たちが大学に入学することを機に親元を離れて単身で住む場所として、大学近くの物件を検索するということで、ワンルームマンションがヒットしやすいというものでした。
また、大学が広い敷地を求めて地方にキャンパスを作ったりしたために、その周辺であれば手頃な価格で物件を購入できたというのも理由としてあるかと思います。
しかし現在においては時代も変わり、賃貸不動産需要において、大学近くの賃貸物件はどうなのか振り返ってみましょう👀
まずはネガティブな意見から見てみると、大学生によって需要をとっていくということは物件の数に対して相対的に学生の数が多くなければなりません。
少子高齢化と言われるこの時代においては学生現象が懸念され、学生による賃貸物件需要よりも物件の供給量が多くなってしまうと空室になる可能性があるということも考えられます。
また、近年は大学が地方のキャンパスから撤退するというリスクも起きていて、少子化に伴って学生に選んでもらいやすいように都心などにキャンパスを移転しているのです。
これは地方のキャンパスに対して需要獲得を見越したシミュレーションからは乖離してしまう可能性があります。
しかしこのようにネガティブな意見が飛び交う中、それでも継続的に学生需要を狙った賃貸経営は支持されている点もあります。
それは現時点において学生需要は途切れるほどではないため、安定して入居者獲得ができるという点や、学生は卒業に合わせて退去するケースがほとんどなので、退出のサイクルが見通せるというのも考え方によってはメリットになり得ます。
具体的には、不況の時代においては企業は経営悪化によって倒産してしまったり、不定期にリストラが行われることによって人が流動してしまいますが、大学は安定して人が集まる場所であることに変わりはありません。
また、退出サイクルが見越せるのであれば、それごとに時代に合わせて内装を変更したり、リノベーションなどに関しても計画的な運営ができるというメリットがあります。
とはいえ、大学近くに不動産を購入すれば必然的に成功するわけではなく、同じように考えている人が同じように近隣の不動産を狙っているからこそ差別化も必要です。
例えば設備なんかもエアコンを新しいものにするであるとか、一人暮らしではシステムキッチンの3つコンロなどほとんど必要ないので、コンロスペースを1つにして他を広くするなどして差別化を図ると需要が取りやすくなるケースもあります。
不動産投資においてはこの「立地」と「差別化」は非常に大事なポイントになるので、是非市場の標準を調べつつも自分なりのこだわりを不動産経営に活かしてみるようにしましょう👀