不動産が物価上昇局面に強いと言われる所以。
どうもガブリです。
世の中の経済には「インフレ」「デフレ」というものが存在します。
インフレーション、デフレーションの略で、経済学においてモノやサービスの全体的な価格が持続的に上昇する期間をインフレと呼びます。
その逆となる状態をデフレと呼びます。
一般的に考えるとモノやサービスの全体的な価格が下がった方が生活は楽になるので良いという気がしますが、デフレという状態はモノやサービスの価格下落にとどまらず、様々な悪影響も及ぼすのです。
それは何かというと、モノやサービスが安く買えるということは、企業の利益は希薄化しているということであり、するとその企業に勤務する従業員のボーナスがなくなってしまうかもしれませんし、給与も下落傾向になってしまうこともあります。
最悪の場合は企業の倒産も考えられるため、雇用が安定化しません。
ただ、モノやサービスの価格は安いので、現金そのものの価値は相対的に高まるという点もあるのが特徴です。
では、インフレの場合は企業も儲かるかもしれないし、それによって雇用も安定化して経済が回るかというともちろんそうではなく、いきすぎたインフレはモノやサービスが高くなるゆえに相対的に現金の価値を減少させてしまうことになるのです。
しかし、歴史的にインフレとデフレは繰り返され、インフレでいうと有名な出来事では1973年に「第一次オイルショック」といって世界的に原油が不足したことにより、石油製品の価格が上昇し、トイレットペーパーや洗剤の買い占めが起こりました。
すると日用品であるそれらを高いお金を出してでも買いたいと思う人が行列を作り、さらに供給不足になることでそれらの金額が高くなっていってしまったのです。
昨今では新型コロナウィルスによってマスクがそのような状態になり、プレミア価格のようになってしまっていたのも記憶に新しいと思います。
このように、時代の需要と供給によってインフレやデフレが起こってしまうので、我々は必然的にそのような事態を完全に避けることはできません。
上記で説明した通り、デフレ下においては現金の価値が高まるため、現金を持っていれば経済市場においても困ることは少ないかもしれませんが、インフレ時には現金の価値が減少してしまうことによって、せっかく貯めた貯蓄もその価値を目減りさせてしまうこともあるでしょう。
そのような時に現金の代わりに何を持っておけばいいかの選択肢の一つとして「不動産」が上がってくるのです。
不動産は物価に連動するものなので、インフレ時にはその価値を高めます。
つまり、貨幣価値が下がってしまうインフレ時にはその価値を高める不動産が資産のバランスをとり、不動産の価値が下がってしまうデフレ時にはその価値を高める現金が資産のバランスをとるというかたちがとれるのです。
とはいえ、物価上昇時には金利の上昇も並行的に行われることが基本なので、変動金利の融資によって不動産を購入されている場合には、金利上昇によって支払い負担が増加することもあるかもしれません。
このあたりも資産形成にはバランスが必要であり、どのタイミングでどのようにして購入するのか。
これについては専門家に聞くなり自身で調べるなりする必要があるでしょう。
そのためにもまずはインフレデフレについて押さえておくようにしましょう🙆🏼♂️