時代とともに移り変わった不動産市況。
どうもガブリです。
不動産業界は今、コロナによる建材の供給不足などの原因で不況になっている状況でもありますが、「不動産」、つまりは動かない産物とはいえ、時代とともに色々と変わってきている部分ももちろんありますので、今日はそのことについて書いていこうと思います🖋
部屋の広さ
不動産市況も景気には大きく左右される部分が多く、リーマンショックなど大きな景気後退時期には変化の傾向があります。
リーマンショックとはアメリカにて低所得の方にどんどん住宅ローン融資をしすぎて市場が加熱し、最終的に住宅バブルが崩壊したものですが、アメリカを中心におきた出来事とはいえ世界的な経済ダメージを与えることになったので、その後の日本の住宅市場にも何かしらの影響が与えられています。
その一つとして部屋の広さが変わっていたりするのです。
なぜかというと、リーマンショックによる景気後退で所得が減少した方が多く、今までのように融資が簡単に通らなくなってきたことが原因です。
すると、部屋数が多かったり、部屋の面積が広いと住宅価格が高くなってしまうため、所得が減少した方でも購入できるように、全体的に面積を小さくして新築が建てられる傾向に続いています。
どのくらい変わっている?
具体的にはマイホーム購入を検討するファミリー層の需要を考えると、2〜3LDKあたりの間取りが人気ですが、リーマンショック前に建設された住宅(マンション含む)では70㎡〜80㎡ほどの広さが主流でした。
例えば、15畳くらいのリビングに6畳部屋が3部屋とかそんな感じです。
しかし、リーマンショック以降は間取りは変わっていなくとも、60㎡前後の部屋が増えているのです。
さらに、各部屋の扉に関しても完全に独立したものではなく、ウォールドアといって、横にスライドさせて壁の中に引き戸を閉まっちゃうような扉も増えました。
これは、2部屋を1部屋のように使えるという用途が可能なので、3LDKを広い2LDKに見せれるようにする工夫だったりするわけですね。
収納スペース
敷布団が一般的だった時代に当たり前にあった押し入れも今はほとんどなくなり、ウォークインクローゼットなどの収納スペースが代替しています。
しかし名前が変わっただけでなく、収納スペースも縮小傾向にあります。
収納スペースが広いのは嬉しいことですが、それによって部屋が狭くなってしまうと心理的に小さな家だと錯覚してしまいます。
そのため、収納スペースはできる限り小さく、その変わり部屋が広く見えるように工夫されていたりもするのです。
今になってこそ「所有から利用へ」と多くの若者の感覚も変わり、物をたくさん所有することがステータスではないので収納する物自体も減っているとは思いますが、一昔前は収納スペースが狭くなったことによって、レンタル倉庫なんかのサービスが増えていたりもしました。
時代による変化について
このようにリーマンショック以前と以降を比べるだけでもこれだけ情勢は変わっているのですが、今回のコロナショックと呼ばれはじめている現象も、株価などの変動はリーマンショックと近似だと言われているので、不動産市況も今回の出来事を機にまた何か変わるかもしれません。
今度の市況にも要チェックしていきたいと思います!!