不動産2.0
どうもガブリです。
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不動産2.0
ここ数年「2.0」という表現をとにかくよく聞くようになって、スマホのアップデートで使われる1.0や2.0などの表現をそのまま使っているもので、つまりは何かの新しい形を表現する時に2.0という言い方をしています。
そんな中、「不動産2.0」という題名の本を見つけて、まさにこれからの不動産の考え方について考察された一冊ということなので、興味しかないということで読了しました。
現代の不動産業界における問題点というと、人口減少、供給過剰、信用収縮などにあり、さらに現代ではSDGs(持続可能な開発目標)といった世界的な課題についても目を向けなければならないため、そういった背景の中で、私たちは不動産について何を考えなければならないのか。
空き家問題
昨今では「空き家問題」なども色んなメディアで語られていて、地方を中心に東京郊外にもその問題が広がってきているため、日本全体においての課題となりつつあります。
空き家が増えてるってどういうことかといえば、売りたい人がいるのに買いたい人がいないというのも一つの原因であり、単純に人口減少によって、家を買う層よりも家そのものが多いといった意味でもあるのです。
さらには、不動産は住宅とは限らず、企業が土地を買ったり、空き家を買い取ってから更地にして商業施設を建てたりといったことまであるわけだけど、デフレが続く日本では、企業が「どんどんお店を出しちゃおう!」というほど景気も良くはないわけですね。
するととにかく土地だって余ってしまうし、仮に買いたい人と売りたい人が合致したとしても、供給量が多いせいで売り手は売りたい価格で売れないなんてこともあり得るわけです。
これってまたどういうことかというと、需要と供給がマッチしていないので、銀行さんが不動産を買いたい人に融資する金額も渋ることになったりなんてことも可能性としては今後大いにあり得ます。
こういった実態を知るために、世の中には「空室率」を表すものや、契約率を表すものなんかもあるわけだけど、これについても実際の数字がきちんと反映されているかといったら怪しいところだったりするんですね〜。
不動産は悪なのか
とはいえ、不動産というものが悪なのかといえばもちろんそんなことはありません。
今までも事業不調に陥っている企業のキャッシュフローを助けていたのは賃貸による不動産賃料収入だったりするし、今だってその影響は続き、個人の資産形成に活躍しているのも事実です。
ということは、やはりどのようにして不動産を味方につけるかといったことをちゃんと検討できるかは非常に大事で、選び方や融資の受け方、さらに過去にどのような不動産における成功や失敗の歴史があったのかも調べることによって、リスクを減少させることができます。
ここまで話してきた課題や懸念について全て書かれていたのが冒頭でも説明した「不動産2.0」で、不動産業に関わる仕事をしている僕自身も納得しながらさらに学ぶこともできた一冊でした。
最後には現代の不動産業界を引っ張る「OYO LIFE」や、住宅流通プラットフォーム「cowcamo」を運営する株式会社ツクルバのCEOのインタビューも書かれているので、今の不動産から今後の不動産についてもしっかり考察できる一冊としてオススメです🙆🏼♂️