#経済ニュースをガブリ

宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

融資を受けるときの”返済比率”って?

どうもガブリです。

 

住宅ローンでも投資用マンションでも融資を受けるさいに必ず考える必要があるのが”返済比率”と言われるもので、今日はそのことについて書いていこうと思います🖋

 

 

返済比率って?

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不動産の購入を検討する際には、皆さん価格や立地など当然に吟味すると思いますが、それと同じくらい大事な指標となるのが返済比率というもので、業界的には返比(へんぴ)と呼ばれていたりします。

 

基本的には”年間の収入”と”年間のローン支払い額”との比較で表すことができて、簡単にいうと年収が500万円の方が年間50万円のローン支払いをするとなれば、

返済比率10%

というように表されます。

 

投資用マンションの場合

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ただ、投資用マンションの場合は入居者さんから家賃収入を得ることを前提としているので、家賃が年間50万円取れているなら

返済比率は0%

というように考えることもできます。

この返済比率の計算は、将来的に支払いが困難にならないか確認することのできる一つのツールであり、さらには金融機関もこの指標を大事にしております。

 

金融機関にもよりますが、この返済比率については基本的に35%以内に収まっていることが前提となっていることが多く、

例えば先ほど同様、年収500万円の方であれば、年間175万円の支払い、つまり月々約14万5,000円までの支払いは許容しますといった感じです。

 

基本的にそれを超える支払いになるようなローンは組ませないということなのですが、この計算をする際にも少し気をつけなければいけないことがあります。

 

他のローンが既にある場合

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住宅や投資用マンションを購入しようと考えている方の中でも、既に車やバイクのローンを組んでいたり、ショッピングを分割で支払っている方などもいるかと思います。

 

その場合はその支払いも年間支払いに「含む」ことになるのです。

つまり先ほどの例でいうと、年間175万円の支払いに収めなければならないので、月々約14万5,000円と説明しましたが、既に車のローンで月々4万5,000円を支払っているのだとすれば、月々10万円の支払いに収まるような物件でなければ融資がおりないということがあるのです。

 

先ほど説明した通り、投資用マンションの場合は家賃も収入の一部として認めてくれる金融機関もいるので、そのあたりは不動産業者や金融機関に確認してみましょう。

 

では、具体的にどのように考えたら良いのか

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自分の将来の支払い計画、そして金融機関の基準としても重要視されている返済比率について、どのように向き合っていけば良いのかというと、まずは

  • 将来的に物件購入を考えているのであれば、余計な借入はなくす。
  • ショッピングをする際に分割は気持ちが楽だが、できる限り一括返済にして借金を作らない。
  • 家を購入する際にも余裕があれば頭金等を用意して借入額を減らす。

などが考えられます。

 

その他にも投資用マンションでは時に空室となってしまったり、固定資産税や修繕費などのランニングコストもあるため、「ローンが支払えるだけ」の余力設定にしないことも大事です。

 

自分にとってどのような返済計画、返済比率が適切なのか、今一度確認してみましょう!!