企業経営において大事な「資金準備金」。(前編)
どうもガブリです。
株式投資を行う場合など、上場企業の調査を行う場合には公表されているバランスシート(貸借対照表)などを確認してその企業の特徴を掴むということがよくあります。
それらを確認することでその企業がお金に余裕があるのかなどを知ることができるわけですが、その一つとして「資金準備金」と呼ばれるものがあります。
そこで今日は、資金準備金とは何なのかなどについて書いていきたいと思います🖋
資金準備金とは、企業の経営が悪化した場合など将来の必要な蓄えとして積み立てることができる法定準備金のことをいいます。
会社法で積み立てることができるとされる準備金には、資金準備金と利益準備金とがあって、この2つの準備金のことを法定準備金と呼んでいます。
その準備金ですが、以下の方法によって積み立てられたものが該当します。
①会社設立や株式発行の際に株主から払い込まれた金額のうち資本金の2分の1を超えない金額で資本金に組み入れなかったもの
②会社が剰余金を配当する場合に、剰余金配当額の10分の1の額を積み立てたもの
となっており、資本準備金や利益準備金は、会社の業績悪化時に取り崩すことで会社を維持するために用いられます。
そしてこの「資金準備金」は第三者がどのようにして確認できるかというと、冒頭でも出てきた「バランスシート」によって確認ができ、バランスシートでは主に以下のようなを確認することができます。
①資産
企業が経営活動する際に直接活用する財産。現預金や売掛金、有価証券、土地建物などの目に見える財産だけでなく、知的所有権などの目に見えない財産もあります。
②負債
企業が第三者から借りるかたちで調達した資金。具体的には借入金や買掛金、支払手形などが該当し、すべて返済が必要なものです。
③純資産
原則返済義務のない企業資金。純資産の構成内容は資本金、資本剰余金、利益剰余金の3種類に分かれます。
ここでいう資本金とは、出資者が会社に払い込んだ資本金額の一定額を会社財産として保有した金額のことを指します。債権者のために会社の財産を保護することを目的としています。
また、剰余金は純資産額が法定資本の額を超えた金額を指します。資本剰余金は資金取引で生じた剰余金額、利益剰余金は税金支払い後に残った利益を企業の内部に蓄積した金額のことを指します。
このうち「資本準備金」は資本剰余金に含まれるのですが、将来的に見込まれる多額の支出や損失に備える積立金という名目になっています。
ここまで見てみると似たような名前のものが多く、それぞれの違いが分かりづらい点もあります。
今日はここまでですが、明日はこれら似たもの同士がどのような違いになっているのかなど、続きについて書いていきたいと思います🙆🏼♂️