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宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

欲しい家、今の年収で買える?

どうもガブリです。

 

不動産投資入門 | 山中 龍也 | 金融・ファイナンス | Kindleストア | Amazon

 

30歳前後となってくるマイホームを購入検討する人が増えてきますが、多くの方が気にされているのが「現状マイホームって買えるのか?」ということ。

 

家を購入する際には金融機関から融資を受けることを前提としているため、収入などによって審査が通るかどうかという問題があるのです。

 

そこで今日は、家を購入するにはどの程度の年収が必要なのかなどについて書いていきたいと思います🖋

 

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では早速、すでに家を購入したという人の年収について見てみましょう👀

 

まずどのような構造の家を購入したかによっても購入者の年収の層が異なりますが、国土交通省の「令和2年度住宅市場動向調査報告書」を見てみると以下のような結果となっています。

 

注文住宅(全国) 平均世帯年収 738万円

注文住宅(三代都市圏) 平均世帯年収 804万円

分譲戸建住宅 平均世帯年収 721万円

分譲マンション 平均世帯年収 879万円

中古戸建住宅 平均世帯年収 759万円

中古マンション 平均世帯年収 687万円

民間賃貸住宅 平均世帯年収 486万円

リフォーム住宅 平均世帯年収 682万円

 

世帯の「平均」年収なので、これよりも少ない年収で購入している方ももちろんいますが、あくまで目安としてはこのような現状となっています。

 

次に具体的に年収に対して買える家の値段について見てみると、金融機関は「「年収の〇〇倍」までの金額であれば融資をする」といったような判断をすることが多いため、そちらを基準に見てみたいと思います。

 

こちらも国土交通省の「令和2年度住宅市場動向調査」によれば、注文住宅の場合は年収の6.67倍、既存戸建住宅の場合は年収の3.81倍、分譲戸建住宅の場合は年収の5.31倍となっています。

 

これを見る限りでは、年収の5倍程度の価格の物件を購入していることがわかるので、年収が500万円だとすると、2,500万円程度の家を購入している層が多いということがわかります。

 

また、住宅ローンの審査基準において、家を購入した場合の年間の返済額が年収に対して20%程度であることが理想とされており、30%程度までは割と融資検討してもらいやすいのではないかと思います。

 

すると年収500万円の場合では20%で100万円なので、それを35年間返済していくとなれば、3,500万円ということになります。

 

同じように年収500万円の方でも、年収倍率が30%での計算が可能であれば150万円なので、35年間返済していくとなれば5,250万円ということになります。

 

つまり年収500万円の方であれば、単純計算ではありますが、3,500万円〜5,250万円までの価格帯の物件が購入目安となるのです。

 

つまり、上限で考えれば5,000万円ほどの家を購入することもできるけど、実際には2,500万円程度の家を購入している層が多いということですね。

 

しかしこれらはあくまで「融資を受けることのできる金額」なので、仮にそれ以上の金額の家を購入しようと考えるのであれば、頭金などを入れて融資金額を調整するということも考えられます。

 

また、年収が足りずに住宅ローンの審査の承認を取るのが難しいという場合には、同居している家族と「収入合算」して審査を受けることも可能で、配偶者や親子などの収入と併せて審査をクリアすることもできる場合があるので、検討したい方は金融機関に確認してみると良いでしょう。

 

中々簡単な判断ではないがゆえにマイホームの購入は時間がかかりがちですが、このように数字を明らかにしていき、なるべく早く決断できるようにしておきましょう🙆🏼‍♂️