#経済ニュースをガブリ

宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

マーケティングを理解して自分と向き合おう。

どうもガブリです。

 

不動産投資入門 | 山中 龍也 | 金融・ファイナンス | Kindleストア | Amazon

 

何かを選択するときに感情的に判断してしまうということがあるかと思いますが、後になって考えると後悔してしまうなんてことは誰もが経験したことがあるかと思います。

 

なぜこのようなことになってしまうかというと、自分が判断するときに「どのようにして自分の感情が突き動かされているのか」を理解できていないということにもあるのです。

 

それらを理解する一つのツールとして「マーケティング」という考え方が存在します。

 

マーケティングは広義の意味では色んな解釈がありますが、マーケティングは人の心理などを理解することで「顧客が何に感情を突き動かされ、決断をするのか」をコントロールするという側面もあるため、逆を言えばそれを理解することで自分が感情的に判断せずに済むということもあり得るのです。

 

そこで今日は、マーケティング手法の中の一つとして「アンカリング効果」と呼ばれるものについて書いていきたいと思います🖋

 

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アンカリング効果とは、最初に提示された印象的な情報がその後の意思決定に影響を及ぼすことをいいます。

 

例えば、デパートにてバッグが10万円で販売されていたとします。

 

その時点では10万円という高額な金額にお客様は反応を示さなかったものの、それを数ヶ月後に5万円としたことで「安くなった!」と消費行動が活発化されるなどのケースです。

 

この状況を相応すると「単なるセールってこと?」と考える人も多いかと思いますが、実はそのバッグ、元々5万円で販売する目的だったのです。

 

つまり、最初から5万円で販売するとそれでも高いと判断されてしまう可能性のあるものが、「10万円のものが半額!?」というお得に感じさせる現象を生み出すのです。

 

このような手法はマーケットでたくさん利用されており、皆さんも思い返せば元々の値札の金額に×マークがついていたりして、新たに安い金額が上書きされていたりするものを見たことがあるはずです。

 

しかもそういったものを購入したこともあるのではないでしょうか?

 

消費者として意識するべきなのは、「本来の価格よりも割安なのか」ということよりも「自分にとってこの価格が適切なのか」を判断することです。

 

逆をいうと、自社製品などをアピールする際にはこういったアンカリング効果から成果を得ることもあるかと思います。

 

ただ、むやみに利用するとルール違反になることもあるので注意が必要です。

 

例えば最初から価格を二重にして販売するというのは法律違反になる可能性があり、値札がある場合に現在の価格と比較対象として表示される金額が以下のいずれかに該当する必要があります。

 

①同商品の過去の販売価格

②メーカーの希望小売価格

③競合他社の販売価格

 

です。

 

つまり過去に10万円で販売したことのないオリジナル製品のバッグを10万円で販売したことがあるかのように値札を二重につけ、比較対象として割安感を演出するのは景品表示法違反とみなされる恐れがあるのでやめましょう。

 

もちろんアンカリング効果は全てにおいて良い結果をもたらすわけではなく、特定の商品だけアンカリング効果を狙おうとすると他の商品が割高に感じてしまうということもあったり、消費者が変更後の金額に慣れてしまうとお得感が薄れて人気がなくなるということもあります。

 

うまく使い分けることで売上に対して良い結果をもたらすので、事業者としてはこのような結果を導くために目を凝らしつつ、消費者としてはむやみに感情的な買い物をしないように注意できるようにしましょう🙆🏼‍♂️