株式投資には企業を見る目が必要。(損益計算書編)
どうもガブリです。
不動産投資入門 | 山中 龍也 | 金融・ファイナンス | Kindleストア | Amazon
株式投資を始める際にはどの企業の株式を選ぶべきか迷う人が多いと思いますが、闇雲に自分が好きな企業の株式を購入しても資産運用として成立しません。
今後の成長性などを予測して株式を購入すべきであり、それらロジックがしっかりした上でより好きな企業への投資をした方が良いと言えるでしょう。
そこで今日は企業を判断する材料の一つとして「損益計算書」にフォーカスして書いていきたいと思います🖋
企業は原則1年に1度決算というものを行い、決算書を作成することになります。
そしてこの決算書は上場企業の場合、公に公表することが求められており、企業に関連しない我々誰でもが閲覧できるようになっているのです。
そのためこの決算書を見ると企業のいろんな部分が把握でき、株式投資に役立つ多くの情報を得ることができます。
また、「損益計算書」はその決算書のうちの一部なのですが、決算書には他にも「貸借対照表」や「キャッシュフロー計算書」などの情報も書かれており、それぞれに特徴があります。
損益計算書では主に5つの利益について書かれており、損益計算書を読み解くためにはこれらの数字を理解する必要があるので見てみましょう👀
まずは「売上総利益」。
売上総利益とは、一般的に売上から経費等を差し引いた粗利のことを指しています。
計算式としては「売上高−売上原価=」で表されます。
次に「営業利益」。
営業利益とは、損益計算書で区分される売上総利益から経費となる販売費及び一般管理費を差し引いて得られた利益のことを指しています。
文字通り会社の本業による“営業活動”から生じた利益を現実的に表した数字であり、例えば全体利益が黒字なのにも関わらずこの営業利益が赤字である場合には、本業による営業活動が不振であるということがわかることになります。
次に「経常利益」。
経常利益とは、本業の成績である営業利益に営業外収益を加え、営業外費用を差し引いて得られた利益のことを指します。
ここでいう営業外収益とは営業活動以外から経常的に発生する収益のことであり、例えばその企業が所有するその他の企業の株式の資産価値の増減や有価証券売却益なども経常利益として計上されるものとなります。
また営業外費用に関しては、営業活動以外から経常的に発生する費用を指します。(借入金の支払い利息、有価証券の売却による損失など)
次に「税引き前当期純利益」。
税引き前当期純利益とは、経常利益に特別利益を加えて、特別損失を差し引いて得られた利益のことを指します。
企業は決算によって確定した収益などに合わせて法人税というものが徴収されることになりますが、税引き前当期純利益はこの法人税などの税金を控除する前の利益のことを表しているのです。
また、ここでいう特別利益とは、固定資産の売却益や貸倒引当金戻入益などのことであり、特別損失に関しては、固定資産売却による損失や投資証券売却による損失などにあたります。
次に「当期純利益」。
当期純利益とは、税引き前当期純利益から法人税や住民税などを差し引いて得られた最終的な利益のことを指します。
企業の1年間の経済活動から得られた当期純利益は「株主のものである」という考え方もあるので、企業へ投資する株主にとっては重要な情報の一つと言えます。
また、決算書を閲覧し、この純利益がマイナスとなってしまっている場合には、その損失分は純資産から差し引かれるという点についても把握しておきましょう。
当期純利益を見て大きな損失が出ているとなった場合、会社のお金が減っているということでもあるので、これによってもし自己資本がマイナスになる場合には、その後継続的にその株式を保有していくかについても注意する必要があるかもしれません。
これら5つの利益について理解することができれば、その他の貸借対照表などの表についても理解が進むようになり、株式投資に大いに役立つこととなります。
投資を成功させる確率を上げるためには企業の実態を知ることが大きなアドバンテージになります。
少し難しいことも多いですが、頑張って勉強するようにしましょう🙆🏼♂️