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投資の指標となる「シャープレシオ」

どうとガブリです。

 

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将来に向けての資産運用やお金を増やそうとする短期投資など人それぞれ投資の目的は違います。

 

しかし投資は預金とは違って元本保証がないので、どのような場合も少なからず投資について学ぶ必要があります。

 

そこで今日は投資において一つの指標となる「シャープレシオ」について書いていきたいと思います🖋

 

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まず投資を始めるとよく聞くようになるのが「利回り」という言葉。

 

いわゆる投資におけるリターンを意味するもので、投資においてはまず気にすべき指標ですが、利回りだけを投資の指標にしてしまうと危険なケースもあります。

 

なぜならたくさんの利回りを得ようと思ったらそれだけのリスクを許容しなければならず、そのリスクが許容できるものなのかそれだけでは判断できないからです。

 

そのようなときに役に立つのがシャープレシオであり、それを利用することで自身のリスク許容度を数値化することができるのです。

 

シャープレシオとは、株式や債権、投資信託などの資産クラスが同じ商品の運用成績を比較するための指標で、投資において利回りだけを気にするのではなく、その利回りを手に入れるためにどれほどのリスクを許容するのかを計測するために以下の計算を用います。

 

(ポートフォリオのリターン − 無リスク資産の収益率)÷リスク

 

といったもので、これを見ただけではピンとこないかもしれないので具体例も見てみましょう👀

 

まずそれぞれの用語についてですが、ポートフォリオとは資産配分のことをいい、例えば株式50%債権50%などそれぞれの金融商品の組み合わせ比率を表すものです。

 

さらに無リスク資産については、リスクをゼロと仮定した資産のことで、国債や預貯金などのことをいいます。

この無リスク資産の指標は3ヶ月国債金利などが使われるのが一般的で、現在の日本の場合は原則0%として計算されることになっています。

 

改めて計算式を見てみますが、ポートフォリオのリターンから無リスク資産の収益率を差し引くのは、無リスク資産から得られるリターンよりも高いリターンを得られなければリスクを取って運用する意味がないことを表します。

 

シャープレシオの数値が大きいほどリターンは大きいがリスクは許容できる範囲であると証明されるため、数値が大きいほど効率よくリターンを得ることができているということになります。

 

では2つの例を比較してみましょう。

 

A:(リターン10% − 0) ÷ リスク5% = 2%

B:(リターン15% − 0) ÷ リスク8% = 1.875%

 

ということで、Aに比べてBの方が利回り(リターン)は大きいですが、リスクも共に大きくなっていることでシャープレシオはAの方が高い数値になっています。

 

つまり数値の多い方が効率の良い投資だということがわかるので、「Aの資産に投資する方が良い」と考えることができます。

 

もちろんこの計算式を用いる前に、各金融商品の利回りやリスクを把握している必要はありますが、これらを使うことができるとリターンの大きさに目が眩むことがなくなります。

 

また、上記のように複数のシャープレシオを比較する場合は「株式なら株式」、「不動産なら不動産」などと同じ金融商品を対象としてお互いに計算することが必要であり、種類の違う金融商品を絡めると正しい数値が出ないので注意が必要です。

 

このように、ロジカルに投資を捉えることで見つかる新たな投資方法なども出てくるかもしれないので、常に好奇心を持って勉強を続けるようにしましょう🙆🏼‍♂️