将来対策に向けた"個人年金"という選択。
どうもガブリです。
不動産投資入門 | 山中 龍也 | 金融・ファイナンス | Kindleストア | Amazon
2019年に金融庁から発表された「老後2,000万円問題」。
その中では人生100年時代といって、日本人の平均寿命が伸びていること、そして企業から支給される退職金について減少していること、さらに年金支給額が減少していっていることが書かれていました。
つまり寿命が長くなるということはどういうことかといえば、長生きするリスクに備えなければならないということです。
多くの方は早く亡くなってしまった場合の対策として生命保険に加入しています。
しかし生命保険というのは基本的に亡くなることで意味を成すので、極端な話、亡くならなければ支払った保険料は無駄になってしまいます。
つまり長生きするということは早く亡くなることへの配慮よりも長生きした場合の配慮を追加でしなければならず、そのためには今まで考えられていたよりもお金が必要になってきます。
そんな中、企業が終身雇用を辞め、退職金すらも減少していき、そして現役時代に年金保険料を頑張って納めても受け取れる時期になって満足にもらうことのできない可能性が大いにでてきています。
今までは企業や国が守ってくれた時代でしたが、これからはよりお金が必要になるのにもかかわらず自分自身でお金を工面していかなければなりません。
それがゆえに多くの人が資産形成について真面目に向き合わなくてはならなくなっています。
そこで今日はそんな将来対策のうち人気商品の一つ、「個人年金」について書いていこうと思います🖋
個人年金とは民間の保険屋さんが薦める保険の一種で、一定期間保険料を支払うことで、指定の年齢から年金のように毎月定額を指定の期間だけ受け取れるというものです。
例えば60歳以降10年間の私的年金を受け取りたいと考えた場合、早いうちから毎月もしくは毎年定額の保険料を支払い、それを続けることで60歳から年金のように定額が受け取れるようになるというもので、早いうちから支払う保険料は保険屋さんが運用してくれることでその金額を増やし、それを60歳からの10年間受け取れるという仕組みにしているため、現代の預金のように利率の低い商品で準備するよりは効率が良いと考えられたりもしています。
しかし、預金の利率が低いということは低金利時代ということでもあり、そのような時期は保険の運用利率も下がります。
つまり、預金なんかよりも増えるはずと思って始めても実際にはそんなに増えることない可能性も大いにあるのです。
さらに保険料を支払う契約期間中にやっぱり契約を解約しようと考えた場合、違約金がかかることがほとんどであり、それらを考慮するとむしろ預金の方が自由度が高いし良いなんてことにもなりかねないのです。
最近では似た仕組みの中にiDeCoが存在しますが、iDeCoと個人年金を比較してもそこに良し悪しはあって、個人年金はその運用方法を保険屋さんに委ねることができますが、iDeCoでは運用先を自分で指定しなければならず、個人年金では元本割れのリスクは原則ありませんが、iDeCoでは運用次第では元本割れがあるため、その良し悪しを判断する必要はあります。
iDeCoが登場したことによって個人年金のメリットが薄れた感もある今、個人年金加入を検討する方は改めてちゃんとジャッジするようにしましょう🙆🏼♂️