#経済ニュースをガブリ

宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

住宅ローンはどのような目安で融資額が決まるのか。

どうもガブリです。

 

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全国的に緊急事態宣言となっている今、新しく何かを始めようとするには意欲が湧かない時期かもしれませんが、長い人生を考えたときには今すぐできることだけを考えるのではなく、今後に起こりうる未来に向けて何かしら用意をしておくことも大事です。

 

そんな中でも現在20代から30代の方達の中には今後マイホームが欲しいと思っている人も多いはずです。

 

しかしマイホームを購入する場合、全額を現金で負担するというのはあまり現実的でなく、ほとんどの人が銀行などの金融機関からお金を借りてローンを組むことになると思います。

 

ただ、金融機関は誰にでもお金を貸すわけではなく、一つの大きな指標として「借りようとしている人の収入がどのくらいあるのか」ということが重要視されます。

 

そこで今日は住宅ローンを組む場合に、どのくらいの年収があれば適切なのかなどについて書いていこうと思います🖋

 

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みなさんの住宅ローンの借りれる金額のイメージはどのくらいのものでしょうか?

 

例えば手取り30万円のサラリーマンが、住宅ローンの支払いに月に20万円の支払いをすると想定します。

 

もちろん生活するにはそのほかにも「食費」「携帯代」「交際費」なんかもあるわけですが、残り10万円あればなんとか暮らしていけそうだと考えるとします。

 

その場合、月20万円の支払額となる融資を受けることができるでしょうか?

 

答えは、できません。

 

お金を貸す金融機関としては毎月滞りなくお金が返済されれば問題ないのは当然ですが、住宅ローンのローン年数は基本的に35年など長期にわたるものなので、借りる側の人が「それなりに収入も多いので月に20万円くらいは返せそうです」といっても、それが35年間可能かどうか判断するにはちょっとリスキーな感じもしますよね?

 

つまり返済する側がいくら返せそうかなどは関係がなく、基本的には「年間の総返済額が年収の25%〜35%以内におさまる範囲での貸付」なんかが数字としてスタンダードな考え方となっています。

 

それでは、実際に3,000万円のマイホームが欲しいと思った場合に、どのくらいの年収があれば可能性があるのか見てみましょう👀

 

お金を貸してくれる金融機関が融資額に対してどのくらいの貸付金利を設定しているかによっても変わってくるのですが、例えば金利が年1%だったとしましょう。

 

そしてさらに返済期間が35年だとします。

 

すると毎月の返済額はざっと85,000円ほどになります。

 

85,000円を25%〜35%で割り戻すと、25%の場合で34万円、35%の場合で約24万円ほどなので、手取りの月収が30万円前後であれば3,000万円で金利1%の35年ローンが組めそうだと考えられます。

 

しかし、これはその他に現在借入がないということが条件です。

 

例えば以前に車を購入した際にローンを使用していたとします。

 

その車のローンが毎月3万円だった場合、上記の85,000円の中から3万円を差し引いた55,000円が残り支払える余白と考える必要があるのです。

 

すると逆算した場合、1,950万円程度の住宅でないと融資を用いて購入できないなんてことになるのです。

 

そのため、住宅を購入しようとする場合には、既存のローンを全て支払ってからの方がより金額のバリエーションを選べるということなので、より住宅選びに自由度が生まれるということになります。

 

とはいえ、借りれる上限をベースに住宅価格を検討する必要はなく、やはり毎月、長年返していくことになるものなので、今後の働き方なども考えつつ余裕のある借入が望ましいともいえます。

 

住宅を購入することで「住宅ローン控除」など税金がお得になる制度もあったりと、遅かれ早かれ欲しいと思うのなら、お金に余裕ができる中年時期よりもこれから収入が増加していくであろう若い世代の方が35年間余裕を持って返せる可能性を高めたりもするので、このあたりを念頭に、今後の住宅購入について考えておくことにしましょう🙆🏼‍♂️