#経済ニュースをガブリ

宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

信託報酬がなんだか分からないのに投資信託を始めてる人が多い。

どうもガブリです。

 

www.amazon.co.jp

 

ここ数年、投資に興味を持った人が何から始めるかと聞けば、多くの方が「投資信託」と答えます。

 

時代や情勢によって人気の投資対象は変わっていきますが、投資信託は「プロに任せる運用」という点でどの時代もある程度の安定感があります。

 

ある一定の金額の預金がある方なんかは銀行から投資信託などについての営業電話などがかかってきたりということがあるかもしれませんが、その際に「預金よりも利率が良いですよ」なんて言われたりするかもしれません。

 

確かに預金よりも利回りが良いことは基本なのですが、手数料もそれなりにかかったりすることをご存知でしょうか?

 

こう聞くと、一定数の方は「信託報酬だよね?」とか「手数料もかかるんだよねー」とか答えられたりするのですが、そんなに莫大な金額ではないがゆえに実はあまり気にしていないという人も多いのです。

 

そこで今日は、改めて信託報酬を数字で比較しつつ、どの程度気にする必要があるかなどについて書いていこうと思います🖋

 

f:id:GABURI:20210112195411j:image

 

まず「信託報酬」がなんなのか分からない方に説明しておくと、投資信託といってプロにお金の運用をお任せできる仕組みがあるのですが、それを利用する際に運用の管理や運営をする上でのコストを投資家自身が負担するという主旨のものです。

 

その信託報酬とは、「純資産総額の〇〇%」といったかたちで計算され、投資している投資信託保有する資産から日割りで差し引かれるようになっています。

 

このパーセンテージについては個々の投資信託の「目論見書」と呼ばれるものに記載があって、各投資信託によって異なります。

 

ちょっと難しいかもしれないので、実際に数字で見てみましょう👀

 

例えば投資信託で月2万円の積立投資を行う場合、10年で240万円が積み立てられることになります。

 

これを年間4%の複利で計算した場合、税金等の考慮をしなければ単純計算で288万円ほどになります。

 

ここから信託報酬がどのくらい引かれるのかという点について見ていきますが、例えば信託報酬が2%のところだと、計算後の残りが262万円となります。

 

しかし、信託報酬が0.5%の場合、281万円となるので、その差は19万円にもなるのです。

 

これが20年になるとその差は95万円にもなり、運用期間が長いほどその差は大きくなっていくのです。

 

それであるのにもかかわらず、信託報酬とは投資金額とは別途支払いが必要になるというものではなく、投資している金額の中から差し引かれるので、あまり神経質になっていない方が多いのです。

 

とはいえ、信託報酬は投資信託の純資産がくに対して定率でかかるコストなので、運用成績がマイナスだったとしても減るため、時には運用成果よりも信託報酬率が上回ってしまうことすらあり得るという点には注意が必要でしょう。

 

「プロに任せられる」という点で安心感が強いイメージを持つ人が多い投資信託ですが、プロに任せるということはそれなりに報酬が必要ということでもあるので、それが実際に自分にとってプラスなのかは投資する上で吟味する必要があります。

 

せっかく投資というものに前向きになっても、勉強不足がゆえに損してしまってはもったいないので、事前にわかるルールに関してはしっかり把握して始めるようにしましょう🙆🏼‍♂️