#経済ニュースをガブリ

宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

これからの時期もらう「源泉徴収票」の見方、ポイント。

どうもガブリです。

 

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12月に入り、この時期になると年末調整のための手続きを終えたりして、今年はいくらくらい稼いだのかの指標となる源泉徴収票がもらえる頃になってきます。

 

僕がファイナンシャルプランナーとして色んな方の相談に乗るときに収入を把握することから始めるため、「源泉徴収票を見せていただけますか?」と聞くと、3割くらいの方が「どこにあるかわからない」と言い、5割くらいの方が「会社に置きっぱなしであんまり確認していない」と言います。

 

それだけ多くの方がご自身の収入くらいはなんとなく把握されていたとしても、“それに対してどれだけの税金を支払ったのか“とか“どれだけの節税がなされていたのか“などについてはあまり関心がないということなのかもしれません。

 

というか、会社が年末調整を行なっているので数字を信頼し、「どっちにしてもそれらの税金とかってしょうがないんでしょ?」といった感じで理解することをめんどくさがっているという方が正しいかもしれません。

 

そのため今日は、源泉徴収書をみるときのポイントなどを学び、新卒の人なんかに「これってどういう意味ですか?」と源泉徴収票のことを聞かれても答えられるようにしておきましょう🖋

 

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まず源泉徴収票の数字は左の上段から右側かけて、

・支払い金額

・給与所得控除後の金額

・所得控除の額の合計額

源泉徴収税額

 

という順番に並んでいます。

 

一般的に言われる「年収」というのは、この「支払い金額」に記載されている金額のことです。

 

毎月の基本給から残業代、ボーナスなど全ての収入の合計値です。

 

次にある、給与所得控除後の金額ですが、「給与所得控除」というのは自営業の方やフリーランスの方が売り上げから経費を引くのと同じイメージで、“みなしの必要経費“という考え方になっています。

 

つまり、サラリーマンなどは領収書を取っておいて後に経費精算を税務署に直接行うことはしない代わりに、それでも経費はあるものとして“みなし経費“が存在するのです。

 

そのため、「給与所得後の金額」というのは、みなしの経費を差し引いた後の金額ということです。

 

次に「所得控除の額の合計額」がありますが、これについては「奥さんを養っている人には税金の支払いを軽減させてあげよう」とか「子供が生まれて教育費がかかるだろうから税金の支払いを軽減させてあげよう(年齢によって控除の項目が変わりますが、16歳未満は児童手当制度の開始によって扶養にはならないようになりました。)」とか「マイホームを購入して支出が大変だろうから税金の支払いを軽減させてあげよう」などの措置があって、それら各人の境遇に合わせて、さらに税金を控除する項目の合計値が書かれることになっています。

 

するとこれにより「課税所得」と呼ばれる、課税の計算に必要な数字が決定するので、最後に源泉徴収税額をはじき出すための計算式を用いて計算し、年間の所得税源泉徴収金額)が決定するという流れになっています。

 

つまり、「支払い金額」から「源泉徴収税額」を差し引いた金額が手取りになるというのがここまでのお話ですが、実際にはそこからさらに「社会保険料(丸々控除対象にはなっていますが、もちろん支払いは必要です。)などの支払い」や「住民税」の支払いなどがあって、最終的な手取り金額が把握できることになります。

 

色々支払わなければならないものがありますよねぇ。

 

しかし、ということは、控除の金額を増やせば節税の度合いも高まるということなので、無理なく増やせる控除項目に関しては積極的に増やしたほうが税金もお得になるということです。

 

ふるさと納税」や「保険の支払い」、「住宅の購入」などについては全て控除の対象となっているので、仕組みを理解し、支出をコントロールすることで上手な節税が可能になります。

 

皆さんもまずは源泉徴収票を読み解き、さらなる節税の方法があるか確認してみましょう🙆🏼‍♂️