「持ち家vs賃貸」ではなく、買うなら「マンションvs一戸建て」について。
どうもガブリです。
政府の金融緩和政策が行われ、マイホームを購入する際の借入金利が低くなっている現代では、賃貸で支払う家賃よりもマイホームを購入して支払う金額の方が安いなんていうこともあり、マイホームを検討する方は多いのではないでしょうか？
そこでまたさらに悩みの一つとなるのが、マンションが良いのか、一戸建ての方が良いのか。
そのため今日はマンションと一戸建てではどのような違いがあるのかなどについて書いていこうと思います🖋
ここのところの購入検討者の意見を見てみると、2020年5月にSUUMOが行った「住宅購入・建築検討者調査」よれば、一戸建て派が以前よりも増えている傾向にあるとのことで、その理由は、コロナ禍によるリモートワークの比率が増え、仕事用の個室の需要が一戸建てを検討する材料になっているようです。
しかも東京23区でいえば、前年比で一戸建ての申し込み割合が3倍近くなったところもあるとのことで、リモートワークの増加は住居への意識の変化を大きく生んでいるということもわかります。
さらに価格面ではどうかというと、「不動産経済研究所」が発表する2019年の首都圏の建売住宅（新築）の平均価格は5,047万円であるのに比べ、同年新築マンション（新築）の平均価格は6,055万円ということで、1,000万円以上も一戸建ての価格の方が安い傾向にあるようです。
これはちょっと意外に思いますよねぇ。
建物面積で言えば一戸建ての方が広いわけですし、一般的には一戸建ての方が高いという印象を抱かれていると思います。
しかし昨今では新築マンションの建設にかかる資材価格の上昇や人手不足が顕著になり価格が上昇している反面、一戸建ての建設費の上昇は限定的であるということが原因のようです。
次に維持するためのコストについてはどうでしょうか。
住居に関するランニングコストには「固定資産税・都市計画税」や「修繕費」などのものがあります。
まずマンションと一戸建てのランニングコストの中で明らかに違うのは「管理費・修繕積立金」と呼ばれるものがマンションにしかかからないという点です。
マンション一棟を管理している建物管理会社が建物を管理するための費用としての「管理費」と、長期的に見た時に起こる共用部分の修繕などに充てられる「修繕積立金」はマンションの各部屋のオーナーさんが毎月支払う（積み立てる）もので、建物によってその金額は違いますが、新築だと合わせて毎月10,000円前後くらいかかるので、年間にして考えると結構な金額になります。
さらに、特に修繕積立金の方に関しては中長期的にみると上昇するので、ローンの完済まで支払額が変わらないというのは考え難く、基本的には負担は増えるということを前提としておきましょう。（修繕積立金の上昇には各オーナーさんへ管理組合から連絡があり、総会の“普通会議“と呼ばれるもので議決権が2分の1以上得ることで可決されます。）
これについては一戸建てに関してはこれらのコストがないので安いです。
次に、生活自由度ですが、これについては想像通り一戸建ての方が自由度は高いです。
楽器の演奏やペットの飼育などマンションの場合は建物自体がそれらを禁止していることも多く、用途の制限があることがほとんどです。
それに比べて一戸建ては制約が基本的にないので、明らかに近所に迷惑がかかるような騒音等がなければ制限なく暮らすことができます。
と、ここまで一戸建てが圧倒的に優位な情報を書いてきましたが、マンションにも優位性はあります。
それは、マンションにはオートロックや監視カメラなどがエントランスなどに元々付いているので、お金をかけずともセキュリティが優れていたり、仮に将来的にその家を引っ越す必要が出てきた時など、人に貸したり売却したりしやすいのはマンションだという傾向もあります。
その理由の一つに立地の良さがあります。
マンションを建設する場合には駅近であることも多く、駅からの距離などを考えるとマンションの方が優位性があります。（実際に賃貸を探す時に多くの方は“駅近“であることを非常に重視しています。）
さらに、一戸建ては基本的に木造なので、鉄筋コンクリート造のマンションに比べると災害などによる耐久性に不安があるという人もいます。
このようにそれぞれに良し悪しがはっきりあるものなので、「なんとなく一戸建ての方が夢がある」など抽象的に決断するのでなく、長い目で見てどちらの方が自分や家族にとって良いのかをしっかり考えて検討するようにしましょう🙆🏼♂️
