#経済ニュースをガブリ

宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

NISAにおけるロール オーバー。

どうもガブリです。

 

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昨今投資を始めている人が増えている最中、特に「iDeCo」や「NISA」などから始める方が多いようです。

 

その中でもNISAは5年間の非課税期間をもとに年間120万円を上限に投資ができるという仕組みを持つもので、本来投資で儲けたお金の約20%は税金として支払らなければならないですが、限定的な期間中の限定的な金額を対象に免税しているというものです。

 

ここまでは昨今有名になってきているので知っている人も多いと思いますが、実はこの5年間という期間、延長することができるのです。

 

それを「ロールオーバー」と呼ぶのですが、今日はそのことについて書いていこうと思います🖋

 

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NISAによるロールオーバーとは、通常の非課税期間5年間をさらに5年間延長する手続きです。

 

ロールオーバーの手続きをした場合、その額の分だけ翌年の非課税枠に使用することになり、例えば5年間が経過し、非課税期間満了時の残高が20万円だった場合はロールオーバーをするとその残高20万円は翌年の非課税枠に移されます。

 

そのため、翌年に新規で投資できるのは、非課税枠全体の120万円から20万円を差し引いた100万円が非課税投資対象額になります。

 

しかしこのロールオーバーの手続きはいつでも良いわけではなく、締め切り期限があるので注意です⚠️

 

ロールオーバーの手続きは5年目の年末の金融機関が設定している申し込み締切日までに行わなければなりません。

 

手続きを忘れてしまった場合は、自動的に課税口座となってしまうので必ず締切日を確認してそれまでに行うようにしましょう。

 

上記を見るととにかくお得な仕組みだと感じられると思いますが、一応懸念点も書いておきましょう。

 

まずロールオーバーにおける一番の懸念点は、先ほども書いたとおり、ロールオーバーした分(前年満了時残高)だけ翌年の非課税投資枠を使用するため、場合によっては新規の投資枠がなくなってしまう点です。

 

例えば5年間の期間満了時の残高が120万円を超える金額だった場合、翌年の新規投資枠はゼロとなってしまいます。

 

新規投資を検討した上でロールオーバーを考えている方は注意しましょう。

 

次に、そもそも投資による損失を出してしまった場合には非課税の恩恵を受けることができないという点です。

 

NISAの非課税メリットを実感するにはそもそも儲かっていないと意味がありません。

 

そのため、仮に値上がりがしない銘柄でも配当益などを得られるものにしなければNISAを続ける意味がないともいえるでしょう。

 

ただ、やはり投資で得た利益を非課税で新たな投資に回すことができる点や最大10年間非課税枠を使用できるという点は大きなメリットなので、ご自身のNISA口座の状況に合わせて検討してみましょう🙆🏼‍♂️