#経済ニュースをガブリ

宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

進化していく不動産市場。

どうもガブリです。

 

最近“不動産テック“という言葉をよく聞くようになりました。

 

とはいえ、中小企業ではほとんど採用されておらず、僕の周りでも不動産テックについて少しでも語れる方はほとんどいません。

 

そもそも不動産テックとは、不動産という業態にIT技術を用いることでより便利な世界を実現しようとするものです。

 

業態の語尾に「テック」をつけるのは不動産だけでなく、例えば食に関する“フードテック“では、海外で「インポッシブルバーガー」なんかはかなり注目株になっていて、植物性タンパク質のみを使用した代替肉を作っていたり、日本でも「ベースフード」なんかは単品で必要な栄養素を摂取できるというパスタやパンなどを作っていたりします。

 

それを考えると不動産テックが日本で浸透してき始めているのは、〇〇テック分野ではかなり遅い部類です。

 

2010年代前半にアメリカで話題となったことから始まったと言われているので、歴史的にも10年ほどで決して古いものではないですが、業界構造を大きく変えていくものになるので、不動産テックがどのようなものなのか把握してみると面白いと思います。

 

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まず不動産にテックがつくことで何が目指せるのかという点については、不動産業界の抱える課題を解決できる可能性を秘めている点です。

 

不動産業界の課題の一つに、「消費者と不動産会社の情報取得難易度に乖離がある」という点があります。

 

不動産は人生でも一番高い買い物になるかもしれないのにもかかわらず、買ったとしてもほとんどの人が人生で一回しか購入しないため、消費者があまり不動産について詳しくなりえないという問題があります。

 

そのため、不動産契約書には消費者を守る文言を必ず入れるようにという取り決めが宅建業法上存在しますが、それでも問題が絶えないのが現状です。

 

後は、宅建業者のみが閲覧できる「レインズ」というサイトがあるのですが、このサイトでは物件情報がたくさん掲載されており、これを一般消費者が見ることができないゆえに一般消費者が物件の相場を把握できないという点も問題の一つとして存在します。

 

さらに、賃貸の検索はネットで閲覧するようになりましたが、最終的には実際に不動産担当者と物件を回って内見にいくことがあると思います。

 

これについても昨今の新型コロナウィルスから始まり、人との接触を避けていく傾向にある現代では一緒に物件を内見するというのも避けたい人は多く、これもテックの技術で解決をはかれるかもしれません。

 

でも実は、このあたり結構すでに頑張っている企業さんがいるのです。

 

例えば、リーウェイズ株式会社が運営する、「Gate. Market Survey」ではかなりの数の物件価格の相場をワンクリックで調べることができるというサービスを提供していて、つい先日の8月28日には国土交通省宅地建物取引業者に対して取引時に水害リスクについて説明することを義務化しましたが、これについても水害ハザードマップの機能を導入し、対応しています。

 

賃貸の物件内見に関しても、「スペースリー」や「ナーブ」などのサービスによって、VRでの内見が可能になっており、自宅で内見ができるようになっています。

 

このように不動産テックが便利にする世界はすでに浸透しつつこれからも広がっていくものなので、消費者であるみなさんもどのようなサービスが存在するのか把握し、便利に使えるようにしておきましょう🙆🏼‍♂️

 

www.amazon.co.jp