新型コロナウィルスが観光産業に与えた影響とは。
どうもガブリです。
新型コロナウィルスによる影響は多くの産業にダメージを与えることになっていますが、その中でも特に大きなダメージとなっているのが観光産業です。
緊急事態宣言から始まり、ウィルスを運ぶことになってしまう旅行や観光は控えるようにとのアナウンスや、なんとなく行かない方がいいよねというような風潮が漂っているのも事実で、高齢者は特に重症化しやすいという観点からも今年のお盆は実家に帰らなかった人も多かったようです。
確かにウィルスを運んでしまうということだけ考えると不要不急の用事以外では遠出しない方が良いということになりますが、そればかりを気にすると旅行会社などが最悪潰れてしまう恐れもあり、それでは今後ウィルスの影響が収束した際に安心して旅行ができなくなってしまうかもしれません。
そこで政府が政策の一つとしてあげたのが「Go To キャンペーン」。
国内における観光などの需要を喚起して、縮小しつつある観光産業を改めて盛り上げようといった試みが4月から開始しました。
1兆6,794億円を予算から充てるという大きな規模のキャンペーンなので、これによって国内の観光産業が盛り上がっていくことを信じている最中であります。
しかしこのような影響を受けているのはもちろん日本だけでなく、海外にも及びます。
スペインのマドリードに本部を置く、国連世界観光機関(UNWTO)の発表によると、新型コロナウィルスの影響によって旅行も世界的に制限されたことにより、今年1月から5月にかけては前年に比べて3億人減り、これによって世界の観光産業の損失は3,200億ドル(本日の1ドル105円台で考えると約33兆6,000億円)と推計されています。
経済混乱期といえば代表格であるリーマンショック後の2009年と比べると、3倍の損失になるとのこと。
やはり経済的な落ち込みに加えて「人から人に感染るウィルス」だからこそのダメージと言えるでしょう。
世界では観光産業に関わる人口は何百万人といるので、この危機を乗り越えないことには多くの人の生活を脅かしてしまうことになります。
これに対し各国はどのように対応しているのでしょうか?
まずはアメリカ。
アメリカでは6月から順次経済活動が再開し、カジノで人気のラスベガスでは観光客を呼び戻すために、カジノのオーナー自身がキャンペーンを実施しているようです。
全米20以上の都市からラスベガスに向かう飛行機1,000便のチケットを家事のオーナー自ら買い取り、それをカジノを利用できる21歳以上の旅行者に無料で提供するということを始めているそうです。
カジノでは多くの人が集まるため、これには非難なども多いようですが、生き残るための努力を続けていかなければなりません。
次に同じアジア圏でご近所の韓国。
韓国では特定の観光地に人が集まってくることを避けるため、あえて野外で遊べる場所や穴場スポットなどをネットで公開して、人の密を避けながらも観光産業の成長を止めない試みがされているようです。
さらに、地図アプリを使って訪れた観光者の中から2万人に景品が当たるという特典や、専用サイトで宿泊先を予約すると20%(日本円にて最大2,700円ほど)オフになるキャンペーンなどを行ったそうです。
ラスベガスのように具体的な場所に積極的に誘致する方法や、場所などを特定して密を避ける方法など、各国の人々が努力していることを参考にして、ここ日本でも産業を止めないように努力していきましょう🙆🏼♂️