#経済ニュースをガブリ

宅建士、賃貸不動産経営管理士、FP2級、AFPとして活動するの私ガブリが経済ニュースや日常を綴っていきます🖋

固定資産税が変わる!?

どうもガブリです。

 

固定資産税とは毎年1月1日時点で住宅やマンション、土地といった不動産を所有する人全員に発生する税金のことで、固定資産税を決定する計算に使用される固定資産評価額は3年に1度見直しが行われています。

 

基本的には所有する土地が広い方が固定資産税が高く、

 

固定資産税=固定資産評価額(課税標準額)×税率(標準税率:1.4%)

 

という計算のもと成り立っています。

 

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まずここまでは家を購入するほとんどの方がなんとなく知っているところで、「固定資産税という税金がある」ことを前提として購入されているでしょう。

 

ただ、僕の周りでもマイホームを購入した人がいますが、数年経って「固定資産税が急に高くなった!」という話を聞きます。

 

このことについて知らない方が意外と多いのでまずは説明をすると、

・新築で家を購入した場合、課税床面積が120㎡以下の部分につき、戸建て住宅は3年間、マンション等は5年間固定資産税が1/2になる。(現在は令和4年3月31日までに新築したものという規定があります。)

という特例があります。

 

固定資産税は土地と建物それぞれにかかるものですが、基本的に建物にかかる固定資産税の税額は建物が古くなるにつれて安くなっていくものと考えている方が多いので、新築から数年後に1/2の特例を受けていたものがもとに戻るので、築経過年数を考慮しても1.5倍くらいになったと感じるようになります。

 

実際に高くなることは間違いないので、新築の方はそれを考慮した上で資金プランを立てましょう。

 

そしてこの固定資産税、来年2021年に税額が増加する可能性が指摘されています。

 

その理由は、建物の固定資産税評価額を決定する指標として「再建築価格」というものが使用されていて、つまり再びそこに家を建てることを仮定した時に支払われる人件費に、使用される資材や建築設備の状況を資産税課職員が調査に伺い、その上で算出されます。

 

この資材や建築設備が価格上昇していることが来年ある3年に1度の固定資産税額見直しに適応されることになると言われているのです。

 

上昇となっている理由は、今年開催予定だった東京オリンピックによる資材の需要増加や人件費の高騰が考えられ、実際に総務省も「2021年には昨今の情勢を反映して資産価値を高く見積もることとする」との発言をしています。

 

これとは別に現在はコロナ禍の状況下で、固定資産税が高くなる反面、入居者さんから家賃交渉が入ったり、家賃の滞納、最悪は退去などのリスクも高くなっていると感じる方も多いかもしれません。

 

居住用は現在そんなに影響がないとの話を聞きますが、都心の高額なオフィスビルなどは退去が続いてるとも聞くので、今後の経済をかんがみてどのような物件に投資するかは考えないといけないかもしれません。

 

ただ、昨今は固定資産税の課税ミスも多発しており、あまりにも税額が高いと感じるようであれば役所に行って相談してみると、もしかすると適正価格に戻るといったこともあるかもしれないので、臨機応変に対応しましょう🙆🏼‍♂️