マクドナルドがコロナ時代に強いわけ。
どうもガブリです。
2019年末に初めてコロナウィルスが報道され、3月頃から本格的に世間の反応が変わってきたこともあり、4月以降は外に出る人が減ったことによる業績減が目立つ企業が増えてきました。
その中でも飲食店は限られたスペースでの提供となるため、売上が軒並み下がっています。
そんな中、マクドナルドといえば4月の前年同月比の経営実績は6.5%、5月に関しては15.4%のプラスとなっていました。
実質多くの飲食店が自粛というかたちで営業していないところも多かった中で、マクドナルドは店舗内での飲食は制限していたものの、ドライブスルーというかたちでは変わらず営業を行なっていました。
この期間は皆さんも体感している通り、不要不急の外出は禁止されている状況で、一歩間違えたら「こんな時期に営業なんかしててお客さんが感染したらどうするの」なんて言われちゃうことすらある雰囲気なので、営業を続けられたことに加えて業績を上げたということはなかなかの快挙といえるでしょう。
では何がそうさせたのだろうか。
元々マクドナルドの企業風習は「超効率化」に特化していることで有名で、スタッフの無駄な動きが出ないよう、同じ味を常に提供できるようにという点が非常に重視されていました。
しかし、2013年に代表取締役が原田泳幸氏からサラ・カサノバ氏に変わったことにより、品質や衛生面などにおいても重きを置くようになっていきました。
これが企業の清潔イメージを高め、ウィルスとの戦いの中、功を奏した一つの要因でもあります。
さらに注目する点は、売上高はUPしているものの、店内の使用禁止はそれなりに客数の減少にはつながっているという。
つまり、客数は減っているのに売上は上がっているという状態で、ドライブスルーによる“まとめ買い“が多かったことがわかります。
ドライブスルーやテイクアウトによって人との接触をなるべく避け、安心の品質で届けることが出来たということが対ウィルスとの相性が良かった点だと思います。
ここから学べることは、ファストフード=早く手軽に食べられる。から“早く手軽に安心して食べられる“という転換が、このコロナウィルスによって難しい時代で一人勝ちした要因であり、当たり前を見直すことの大事さが改めて立証されたというところでしょう。
マクドナルドといえば過去に「マックナゲットにビニール片が混入」や「店内が汚い」など、素早く提供することを重視したあまりに多くの不祥事や悪印象を持たれることとなり、2014年12月期の連結決算では11年ぶりに赤字に転落してしまったという経験があります。
当時の印象は「もうマックに行きたくない」とすらいう人も多く、このまま縮小していくのだろうと思っていましたが、代表取締役カサノバ氏の経営転換努力によってむしろ勝ちにいけちゃうまでに復活したというのはすごく感慨深いものがあります。
これからの時代は「特定の環境にフィットしている」よりも、ウィルスなどの「不安定な環境にも適応できる企業体質」がより求められる時代となるはずですので、転じて自分たちの行なっている仕事に置き換えた時にどのような考え方が必要なのか、上記のようなニュースからもヒントをもらえるように、日頃からアンテナを張っていきましょう🙆🏼♂️